Old-Bike

バイクに乗り、旅に出よう

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毎年GW前後になると無性に旅に出たくなる。

 

以前にヨンフォアに乗っていたときは、春と夏には必ず泊まり掛けの旅に出ていたけど、今はバイクを持っていないので全く行けていない。

 

でも暖かい時期のバイクといったらやっぱり旅は切り離せないし、初めてヨンフォアに跨がりひとりで旅に出たときの衝撃はただならぬモノがあった。

 

この「初の一人旅」に行くまでは、「旅」というものは気の置けない友人とワイワイ行ってこそ楽しめるものだと思っていた。

 

だからひとりで旅に出るなんて選択肢を持ったことなんて一度も無かった。

 

しかし、10年前に八幡平へ一緒に行くつもりだったハーレー乗りの親友の予定がたまたま合わず、仕方なくひとりで行ったときが初めての一人旅。

 

そのときの衝撃といったら、

 

これまでの人生で期待せずに(むしろしかたなく)やってみたら、面白すぎてビビったベスト3

 

これに堂々と入ると思う。そのくらい、一人旅は衝撃的に楽しかった。

 

そのことをまだ知らなかった一人旅出発の前夜は、なんとか気分を盛り上げようと「イージーライダー」を部屋でひとりで鑑賞した。

 

「イージーライダー公開当時、物凄い話題になっていたので劇場に観に行ったが、こんなに退屈な映画は観たことがないと思った」

 

当時、父親はこんなことを言っていたけど、バイク乗りにとってこんなに解放的で自由が躍動している映画は無いと思う。まだ観ていない人は是非観てほしい。

 

ラストの後味は悪い(?)けど、旅へ出る前に観る映画にはピッタリだ。

 

イージーライダーを観たあと、TSUTAYAへDVDを返しに行こうと何気なく窓から外を覗くと、見たことがないってくらいの暴風雨。

 

バイク乗りにとって、バイクに乗ろうとした瞬間に天気が悪いことほど腹が立つことは無い。

 

「旅に出るタイミングを見計らったように」降り注ぐ大粒の雨を見て、どうしようもなくムシャクシャとした気分になりながらも、雨のなかずぶ濡れになりながらバイクを走らせてDVDを返却。

 

翌日の夜明け前、早朝4時には雨足はだいぶ弱くなってきてはいたものの、外へ出るのが億劫に感じる程度の量は降っていたと思う。

 

雨合羽を着込み、ジェットヘルにシールドを付けて、外環のインターへ向かうが、ボクは雨合羽はもちろんヘルメットのシールドが大嫌いだった。

 

視界にフィルターがかかってしまう感じが何とも息苦しいと感じてしまうから。

 

せっかくの旅はひとりぼっちだし、雨は降ってるし、シールドのせいで息苦しいし、雨合羽なんて今すぐ脱ぎたい。

 

イライラした気持ちで外環に乗ったあと、前方に見える道路標識を見ると行き先が見覚えのない地名になっている異変に気付いた。

 

東北道に向かうはずなのに、東北道のキーワードがひとつも出てこない。

 

理由は簡単。

外環ではなく関越に乗っていたから(乗る高速を間違えた)。

 

色々なことに腹を立てながら次のインターで降りたとき、もう帰ろうかと思った。

 

それでも、翌日に目的地である八幡平近くの親戚の家に泊まりに行くと約束していたこともあったので、無駄に高速を往復して無駄な時間と料金を払い、外環を経由して東北道に乗った。

 

それと同時に雨が止んだ。

 

シールドに付着していた水滴はみるみるうちに視界の後方に流れ、気温も瞬く間に上がっていく。

 

シールドもカッパも脱いで普段通りの格好で走っていると、あまりの解放感に

 

「あ゛ぁあ゛ぁ~!!!」

 

と意味もなく叫びながら飛ばした東北道。

 

しばらくすると、ヨンフォアの排気音もいつもよりキレが良い。

 

ヤバい。超楽しい。楽しい気持ちはバイクにも伝わるのかもしれない。

 

それにしても若干サウンドが良過ぎる気がする。というか音が単純にデカい。

 

何気なく70Φの太いショート菅の排気口にチラリと目をやると、

 

サイレンサーが抜け落ちかけていた。

 

マフラー内部に収まっているべき芯の8割程度が外に飛び出して、根本が出口で引っ掛かり辛うじてぶら下がっている状態。

 

さすが良い音。

 

走りながら慌てて足でサイレンサーを押し込んで、踵(かかと)でサイレンサーを押さえながら、次のサービスエリアのガソリンスタンドに寄った。

 

サイレンサーは六角ネジ一本で排気口に固定されているけど、その六角ネジが振動かなにかで外れてしまったのだった。とにかくこのまま走るのは疲れるし、何よりも危ない。

 

ネジを付ければ良いだけだが、肝心なネジがない。

 

スタンドのおじさんに

 

「すみません。サイレンサーが外れちゃって・・・六角ネジありませんかね?」

 

「ネジ?ちょっと聞いてくるわ」

 

するとおじさんより少し若い、もう一人のおじさんを連れて、二人で駆け寄ってきた。

 

「どれ?」

 

「このサイレンサーなんですけど・・・ここを六角で止めるんです。六角が無ければ普通のプラスネジでも構いません。」

 

「いや~、ここには無いかなー・・・」

 

「そうですか。。参ったな・・・高速で足で押さえながら走るのは危ないし・・・落としたら更に大変だな・・・」

 

「そうだね・・・仕方ないから外しちゃいなよ?

 

おじさん二人の顔が、明らかにキラキラしている。

 

もちろん「外しちゃいなよ」の一言で、ボクの顔もキラキラしたと思う。

 

「仕方ないですよね?このままだと危険だし」

 

「仕方ないね」

 

サイレンサーを外してエンジンをかける。早朝からウォームアップされたエンジンは、セルモーターを回した瞬間に小気味良く唸り、言うまでもなく爆音である。

 

「おぉ~~!!」

 

おじさんは二人で歓声を上げてくれた。

 

「おれはこっちの方が絶対に良いと思うなぁ」

 

全く当てにならないアドバイスを受けながら

 

「すいませんが、そのサイレンサーは持って帰れないので、処分してもらっても良いですか?」

 

「オッケー。気をつけて。」

 

そこから岩手の親戚の家まで、ほぼノンストップで走り続け、翌日も早朝から八幡平に向かい、「雲上の楽園」として名高い(悪名高い?)松尾鉱山、田沢湖を抜け、自由気ままに夢中で走る。

 

結果的に東京から青森の距離を一泊で往復した。

 

旅と旅行の違い

 

これは自分の勝手な解釈だけど、バイクでの旅は旅行とは大きく違うと思う。

 

旅行はスケジュールや行き先、移動経路の詳細が決まっているけど、旅は目的地とざっくりとした道順が頭のなかにボンヤリとある程度で、基本は行き当たりばったり。

 

その時の気分で道を変えてみたり、面白そうな場所を見つけたら覗いてみたり、行き先が変わることもある。

 

旅は旅行と比較してとにかく自由度が高い。

 

そして、後から思い出して印象に残る場所というのは、たまたま偶発的に見つけた場所であるケースが多い。

 

そんな想定外の「自分だけの名所」は、場所の詳細はおろか名称すら覚えていないことも多くて、再び訪れたいと思っても二度と行くことができないというもどかしい経験も数多い。

 

でもそこが、思い出したときのノスタルジックな気分に拍車をかけてくれて、これもまた旅の醍醐味かな。

 

60~70年代と思われる廃バスが所々に何台も捨ててあった誰もいない草原や、山奥の巨大な地熱発電所は、観光名所とは一線を隠すけど最高に楽しかった。

 

あれは一体どこだったのか・・・?思い出せないもどかしさと寂しさ含めて、これも自分なりの楽しみかたのひとつ。

 

早くSRを完成させて、旅に出たいもんです。

 

旅のイメージはこんな感じで・・・あくまでもイメージだけど。

 

ヨンフォアも出てくるよ↓

 

 

 

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