Fashion

「KraftyTokyo」初のバイカーズ・アパレルショップを取材して感動した!

helmet

先週末は記念すべき一日でした。

 

なぜならnostalgicbike.com初のバイカーズ・アパレルショップへの取材が実現した日だったからです。

 

先日の記事で宣言した通り、nostalgicbike.comは単に「ビンテージなバイク情報」だけを発信するのではなく、旧いバイクたちを中心とした独特の文化や世界観を創り出したいという野望があります。

 

だから自分が素直に「カッコいい」と思うモノ、コトにはどんどん首を突っ込んでいくつもり。

 

一見すると「節操のない」ように見えることもあるかもしれないけど、国産とか外車とか、メカとかファッションとか、そういったジャンルは便宜上つけられた分類に過ぎません。

 

だから「ノスタルジックなバイク」という中心軸はしっかり持ちながら、ガンガン動いて、カッコいいと思うモノをどんどん取り入れます。

 

Instagram上で以前から気になっていた原宿の「TraftyTokyo」

 

TwitterやFacebookに比べて、Instagram上には比較的多くのアパレルブランドやショップが目立ちます。

 

そして同じアパレルでも、それぞれに色があって面白い。

 

中でもトラッカーにカスタムされたトライアンフと、HONDAのエルシノア125の投稿が目立つ、バイカーズアパレルショップのTraftyTokyo。

 

バイクとファッションがバランス良く投稿されていて、”濃いバイク乗り”であることが伝わってくるような投稿多数だったのでちょっと前からフォローしてました。

 

 そして先日、自分のお気に入りの場所である代官山の蔦屋近くにある朝倉邸宅の写真の投稿と共に

 

「ここお気に入り場所」

 

 という書き込みを見て、ビビッと来たので取材を申し込みました。

 

この下りカーブが好きなんです #目切坂 #triumphriot_instagram #街の風景

KraftyBossさん(@kraftytokyo)が投稿した写真 –

 

「かくかくしかじかで・・・お店を取材させてもらえませんか?日取りは明日がいいです」

 

こんな急なお願いにも快くOKしてくれて、意気揚々とお邪魔してきた。

 

KraftyTokyoは、やっぱり濃い”根っからのバイク乗り”だった

 

約束の時間よりも少し前に原宿に到着して、街をうろついていたら遠くから「パァ~ン!!」という2スト単気筒独特のサウンドが響いてきた。

 

振り返るとゴーグルをしたKraftyTokyoのオーナー・熱田さんがエルシノアに乗って勢いよく走り去って行く。ちょうどお店に向かうところだったようです。結構飛ばすなぁ(笑)

 

お店に到着すると、KraftyTokyoオーナー・熱田さんと、お店の奥にはトライアンフ!!

 

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さっそくKraftyTokyoインタビュー開始

 

Nostalgicbike編集部(以下N)「このトライアンフ、何年式なんですか?」

 

KraftyTokyoオーナー熱田さん(以下K)「1972年式です。」

 

triunph

 

N「おぉ・・・70年代!!僕はずっと70年代の国産の旧車に乗ってきたんですけど、最近の70年代国産の旧車、特にZなんか価格の上昇が凄いです。トライアンフやハーレーの旧車はどんな感じですか?同じように高価になっちゃってるんですか?」

 

K「やっぱり上がってますよ。でも年式によりますかね。トライアンフなんかは63年式を境に、これより後のモデルになると価格が結構下がる傾向があります。

 

ほら、トライアンフって初期の頃はエンジンとミッションが別体式なんですよね。別体式が62年式までで、それ以降は一体ユニット式に変わるんです。人気や価格も一体ユニット式に変わると下がる傾向があります。

 

この72年式なんて一番人気無いんですよ。でも僕は72年式が欲しくて。まあ、色々と背景とか意味があるんだけど、ノーマルの車体を格安で手に入れました。それをリジットフレームにしたりしてイジって今の形にしました」

 

N「それにしても、トライアンフやハーレーって年式が旧いものが残っててスゴイですね。

 

国産は古くても70年くらいが多いから、50年~60年式なんて想像つかないですね・・・月並みですけど故障なんかはどうなんですか?

 

しょっちゅう壊れて、しかも壊れると直すのが大変!!とか無いんですか?」

 

K「大丈夫ですよ。このトライアンフも大阪とか名古屋にも普通に行けますし、今の交通事情に苦労せず乗れます。」

 

N「へぇ・・・それは結構自分の中では意外ですね・・・」

 

K「僕は以前には36年式のインディアンに乗ってましたけど、名古屋にも行きましたよ。あと新潟も行ったなー。

 

まあ自分でも結構手を入れましたけどね。36年のメカは構造も単純だから自分でも結構いじれますよ。」

 

 

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N「え~?!36年って80年以上前の年式!!人間でも”おじいちゃん”の年齢じゃないですか!!僕は今まで乗ったバイクの中で一番旧い年式が71年式のマッハだったんですけど、ちょっと怖くてロングツーリングには行けませんでしたよ・・・」

 

K「あぁ・・・マッハはまた違うんでしょうけどね(笑) あのバイクは元々がちょっと壊れやすいし、ミッションなんて作りが悪いからなぁ(笑)」

 

N「ちなみに熱田さんは、これまでにどんなバイクに乗り継いできたんですか?」

 

K「えーっと・・・インディアンを手放した後は、一度SR500に乗ってました。一時期は”もう旧いのはいいかな”なんて思ってね。それまではずっと「リジットフレーム」に乗ってたから。

 

僕は走るのも大好きでレースにも出るから、比較的新しくてしっかり走れる「サス付き」に乗りたいと思って。

 

ちなみに僕はインディアンでもレースに出て、優勝してトロフィーももらったことありますよ。

 

そんな背景もあって79年式の初期のSR500に乗りました。」

 

N「(79年式・・・十分旧い・・・)」(心の中で呟く)

 

K「でもね、なんか形がカッコ良すぎたんですよね。」

 

N「というと?」

 

K「そのSRはもう自分がイジるのが勿体ないくらいで、誰が乗ってもカッコいいほどに完成されてたんですよ。

 

でもやっぱり”俺らしく自分でカスタム出来る”方が良いと思って。

 

そのSRもすごく安く手に入れたモノだったんだけど、「欲しい」という人がいたから、その人に譲りました。

 

そのタイミングで、このトライアンフをノーマルの状態で見つけたんです。」

 

N「ちなみに、このトライアンフってどれくらいの価格で手に入れたんですか?」

 

K「40万円です」

 

N「トライアンフって、特に旧いものは自分のイメージだと200万円くらいする高価なモノって思ってました。意外とそうでもないんですか?」

 

K「まあ、店舗で買うとそのくらいしますけどね。僕は店舗からは買ってないので」

 

次に見せてもらったエルシノアが凄かった・・・

N「あ、熱田さんエルシノアも見せてもらって良いですか?」

 

K「イイですよ。外に止めてあります。」

 

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K「エルシノアはノーマルではケイヒンのキャブが入ってるんですけど、それがあまり良くなくてミクニのVMキャブを入れてます。エルシノアに乗る人は大体ミクニに入れ替えてますね。

 

あとは後方のスプロケットもレースに合うように大きくしてます。それと、レースに出るときはアルミリム付きのオフロードタイヤ履かせるように用意してます。」

 

N「エルシノアって、確かホンダが出した初の2ストマシンでしたよね?」

 

K「そうそう!それまで本田宗一郎は2スト嫌いだったんですよね。汚れるから(笑)

 

当時はモトクロスレース界は、スズキとヤマハの独壇場だった。HONDAの技術者にとっては、それが悔しかったんでしょう。

 

彼らは本田宗一郎には内緒で、このエルシノアを開発したんですよ。

 

そんな事情もあって、HONDAは最新のキャブを入れられなくてケイヒンのキャブを入れてたんです。

 

でもレースに出るならと、当時モトクロスではブッチギリで大活躍していたRS TAICHIの吉村太一と72年に契約したんです。

 

当時1億円でSUZUKIからトレードしてきた。当時としては物凄い電撃移籍ですよ。スゴくない?!

 

それでいきなりホンダはエルシノアと吉村太一の組み合わせでチャンピオンを獲ったんです。

 

目の前で優勝するのを目の当たりにした本田宗一郎は、2ストモトクロス世界への参入という方向へ、大きく舵を切ることになったという経緯があります。」

 

N「へぇ・・・モトクロスの世界って全然知らなかったけど、そういう物語は面白いですね」

 

K「レースのあとは市販ということで、エルシノアのCMにマックイーンを起用したんです」

 

N「あの有名な・・・」

 

K「マックイーンも凄かったんですよ。あの人は俳優であると同時にホンモノのレーサーでもあるから。当時の日本のレーサーでも誰も敵わないくらい速かった。

 

CMの後に「栄光のライダー」っていうマックイーン出演映画も制作されたんだけど、監督が「エンドレス・サマー」のブルースブラウン。

 

マックイーンとブルースブラウンという、モトクロスの一流と映画の一流が揃って製作されたのが「栄光のライダー」。

 

この映画は一発撮りだったそうです。スゴくない?!」

 

K「あぁそうそう!このエルシノアのトップブリッジ付近にあるネジ。これ、何だか分かります?

 

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N「これを外すとね、フロントがゴッソリ取り外せるんですよ!!

 

2本のネジと電装ケーブルのカプラを外すだけですよ?!

 

スゴくない?!

 

この車両は市販車でもレースも出来るようにと、メンテナンス性を考慮した設計がされてるんです。」

 

KraftyTokyoにとってのバイク

 

K「僕はバイクもファッションも、これまでに述べた背景なんかも含めて全部がつながった物語として捉えたいし、伝えていきたいって思ってます。

 

単に「バイカーのTシャツ売ってるお店」ってだけじゃなくてね。

 

もぉ~ヤバイんだから!!当時のレースの話とか、メーカーのこだわりとか!

 

こうやって夢中で語ったりするとなんだコイツ?!なんて思われたりもするんだけど(笑)

 

なんだかすいませんね。思い切り話が逸れちゃって(笑)」

 

N「いえとんでもない!こういう話が面白いんです。」

 

時間が来てしまったので、名残惜しくもここで取材を一旦閉じたけど、もっと撮影&質問もたくさんしたかった・・・・

 

いやでも、面白かった!

 

「ひとつのモノを、背景の物語を含めた”世界”として深く捉える」

 

KraftyTokyoはきっとここに価値を置いていると思う。本当にそう思う。

 

つよく共感したけど、パワーとエネルギーに圧倒されて、小さな声で一言ふり絞るように呟くのが精一杯でした。

 

だから、背伸びしながら知ったかぶりするのが精一杯の1日だったけど、とにかく楽しかった。

 

そして改めて自分の中の「カッコいいの定義」を再認識した。

 

やっぱり「カッコいい!」ってこうだと思う。自分の中の「カッコいい!」

 

今回の取材を通じて、

 

カッコいいって、作り手のこだわりや熱さが使い手にビンビンに伝わることだと改めて感じました。

 

そのこだわりは正しいものであるとは限らず、むしろ自分勝手で間違えたものであると同時に、ものすごく熱量を持ったものであるとも思う。

 

少なくとも”誰の目から見ても正しいもの”ではないことは確かだと。

 

社長が「当社はこういう方針だからやらない」と指示したもの、しかも売れるかどうかもわからないものを、「それでもやりたい」という個人寄りな理由で隠れて開発されたエルシノアなんて、組織的な観点から見たら完全に間違えている。

 

マックイーンはスタントマンを使わずに、自身でバイクのアクションシーンに挑んでいた。これも「リスク」という観点では間違えていると思う。

 

でもこういう、独りよがりで熱いものって”後世まで語り継がれるカッコよさ”には絶対に不可欠だとも思う。

 

社内の方針に背いて勝手に開発した結果、組織的に歪を含んだものが出来上がり、タンクにHONDAエンブレムが入れられなかったという、不運とエンジニアの誇りを含んだマシン。。。

 

全てのアクションシーンを自身で運転しようとした挙句、クライマックスの「トライアンフで有刺鉄線柵越えジャンプシーン」まで自ら運転しようとして、監督やスタッフから「頼むからやめてくれ」と懇願されたマックイーン。。。

 

なんてカッコいいエピソード・・・・

 

こういう「間違えたこと」と、「熱いもの」がごちゃ混ぜになったものって最高です。やっぱりカッコいい。

 

会社の会議室で上層部や役員たちが大好きな「比較表」を見せて、”当社の新製品は、他社よりもここが優れています”と、太鼓判を押されて世に出てきたものは、いくら正しくても、単に正しいだけになることが多い。

 

やっぱり泥臭くて間違えを含んでいると同時に、熱を含んだものに躍動感のような、生命力のようなものを感じるのでしょう。

 

誰の目からみても正しいものとは、言い換えると”ありきたりでつまらないもの”である。Byどこかの偉人

 

音楽でも「愛があれば幸せ」なんて、いくら正しいことをさわやか美しく歌われても、少しも心に響かないのと同じで。

 

全身に鳥肌が立ち、いてもたってもいられなくなるような曲は、麻薬まみれのボロボロの身体でマイクにしがみついて叫びながらこの世を走り去った人たちのものだったり。

 

やっぱり「正さ」よりも「熱さ」だと勝手に感じた今回の取材。

 

あ・・・今気付いたけど、ファッションの話を殆どしてなかった・・・次回は是非!!

 

とにかく、初のバイカーズアパレル取材を快諾してくれたKraftyTokyoありがとうございました!

 

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