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風呂に沈めるくらい頭に来た「仕事は楽しいかね?」は超良書!

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仕事用のPCがクラッシュしてしまったので、復旧のためOSのダウンロードやセットアップ等をしている間に、以前に読んだ本を読み返していました。

 

その中でも自分にとって「イタい(痛い)」本を急に読みたくなったので紹介。

 

これまで読んだビジネス書と全く違う「仕事は楽しいかね?」という本。

 

この本はビジネス本として定番であり、名著として必ず紹介される本でもあります

 

そして僕は、かなりたくさんのビジネス書を読んでいる方だと思う。「ビジネス書をたくさん読む」って、ノウハウコレクターや怪しげなスピリチュアル信者のようなネガティブな印象もあるのであまり自慢できることじゃないかもしれない。でも事実。

 

僕は暇さえあればビジネス書を読んでいる。

 

そんなビジネス書好きな自分にとって、最も受け入れがたかった本が「仕事は楽しいかね?」という本でした。

 

どれだけ受け入れ難かったかというと、初めて風呂場でこの本を読んだときは「怒り」のあまり、本を湯船に沈めてやったほどです。

 

おかげでこんなシワシワな姿に。

 

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努力家ほど拒絶反応を起こすその内容?!

僕が最も好む「ビジネス思想」に関する本は、「孤独で地道だけど正しい努力」を良しとする類いのものでした。

 

目標と計画を立てて、ひたすら地道に努力を続ける。人知れず机に向かって本を読み、いつの日か花開くことを夢見て地道に活動する・・・

 

目標を達成するためには、このプロセスが必須であり、近道は存在しないというのが自分の基本的な信念でした。

 

そして「仕事は楽しいかね?」では、これらのプロセスを全て否定するところから始まる。

 

この本ではビジネスに限って言えば、成功は偶然の産物であると主張している。

 

アップルもマイクロソフトも、世界を席巻するソフトウェア会社にしようと計画&戦略を立てて会社を立ち上げたわけではなく、あれこれ面白がって試しているうちに、そうなってしまったと。

 

努力や栄光の成功物語は後から付けられたものであって、成果を出した人たちは、たまたまぶち当たった偶然を上手く活用したにすぎない。

 

これは、特定の才能や運を持った人にしかビジネスで成果を出すことはできない。努力してもムダ。と言われているように感じて、どうにも受け入れがたかった。

 

そしてその”真意”はもちろん「運」や「才能」というところにあるわけではなく、真意は別のところにあると主張しているのだけど、その”真意”が更に自分にとって「恐ろしい」ものでした。

 

こんなメルヘンな表紙のくせに、そのインパクトは結構なものでした。

 

 

果たして何が「恐ろしい」のか?その真意は記事の最後に紹介しようと思う。

 

「計画」「努力」はムダ?!

混沌とした市場では、誰がどんなヒットを飛ばすかわからない。野球に例えると、暗闇でボールが飛び交う中でバットを振るようなもの。

 

ヒットを飛ばしたいのであれば、どこにどんなボールが飛んでくるのか?戦略を立てたり正しいフォームを勉強するよりも、暗闇の中に飛び込んでバットを振ることの方が重要。

 

更には誰かがヒットを打った後で、フォームや場所を学び真似たところでヒットするかどうかは別。というのがこの本の主張でした。

 

偶然の産物だった3Mの「ポストイット」

粘着力の弱い紙テープ「ポストイット」は世界的な大ヒットを飛ばした商品だけど、これが商品化されたきっかけは「計画」と「努力」ではなく「偶然」だったと。

 

粘着力の強い接着剤の開発を依頼された3Mのとある研究者。彼が研究を重ねた結果行き着いたのは「剥がれやすい接着剤」だった。

 

要は研究の末に失敗作に行き着いた。しかしこの研究者は、この奇妙な接着剤を面白がり、会社中を歩きまわって、あらゆる部門にしつこく紹介してまわったそうで。

 

「この接着剤面白いだろ?!何か役に立ちそうなことがあったら連絡くれ」

 

このように紹介された別の研究者が、休日にたまたま教会で”しおり”がハラリと落ちてしまったのを見たとき、この「粘着力の弱い接着剤」をしおりとして使えることを思い付いた。

 

その後紆余曲折を経て、世に出ることになった「ポストイット」は歴史に残る大ヒットを飛ばしたという。

 

このことを誰かに予測できたかというと、誰にも(開発者本人ですら)予測できなかった。

 

努力や計画など「これまでの正しいやり方」にフォーカスすれば、失敗すればひたすら研究と計画の練り直しを繰り返すことを良し、これを「努力」と呼ぶ。だから失敗作を面白がって人に紹介しまくるというこの行為は「的外れな」ことになってしまうでしょう。

 

しかし、ビジネスの世界で目立った成果を出すための最も有効な方法は、人と違ったあらゆることを試してみることだという。

 

自分で場所を見つけてバットを振る。空振りしたら、フォームや場所を変えてまたバットを振る。暗闇の中でしっかり五感を研ぎ澄ましながら、バットを振って振って振りまくる。

 

ポストイットの例であれば、出て来た結果を正しいものにしようと努力したり、隠そうとしたりせずに、面白がって社内のあらゆるところで紹介してまわったこと。

 

これが先に述べた「バットを振る」ことに相当するらしい。

 

更には紹介してまわったことで、結果的に他人がバットを振るように仕向けたとも言えるかもしれない。

 

そして、教会でしおりが落ちるのを見た研究者は、アイデアを思い付き(暗闇の中で自分の立ち位置を決めて)、行動に移した(バットを振った)

 

しかし、この「暗闇に飛び込んでバットを振る」というのが、自分にとって実は恐ろしいことでもある。

 

この本に指摘された「恐ろしいこと」

 

勉強したり、何かを作ってみたりすることは苦しくもあり楽しいことでもあるけれど、

 

そこで得た成果物を引っさげて、街へ出ることは結構恐ろしい。

 

不完全だから恥ずかしい。スキルが低いと見下される。受け入れられなかったら嫌。困惑した相手の顔を思い浮かべるだけで恐ろしい。

 

この本を初めて読んだとき、部屋に閉じこもって机に向かって何かを勉強したり、何かを黙々と作り続けることは、実は外に出たくない(失敗や怪我が怖いからボールが飛び交う暗闇に飛び込みたくない)ことの裏返し。そんなことでは日の目を見るときは訪れない。

 

そんな風に言われているようで、とても受け入れがたい気分になったというわけであります。

 

黙々と部屋の中でシステムやコンテンツを一人で作り上げる刺激的な日々は、いつの日か居心地の良い日常になり、惰性の延長で過ごしていたことに気付かされたような気持ちになってしまった。

 

だからこそ強い反発を感じたのでしょう。

 

しかし、共感したことよりも怒りや反発を感じたことの方が強く印象に残るのかもしれない。

 

この本のことがずっと頭の片隅にあったその後、自分の日常は少しずつ変化し始め、少しずつ「暗闇の中へ飛び込んでバットを振ることを意識する」ようになってきた。

 

その一つが取材活動。このサイトの取材も最初は「バイクの写真」を撮るだけのものでした。

 

そこから毎回変化し、今は「短編映画」のような映像を撮ることを試して楽しんでいます。

 

外に出て「これまでと違う何か」を求め実行するようになると、最初は怖さメインだったものが少しずつ面白さに変わってきていることが楽しい。

 

最初は暗闇の中に飛び込んでバットを振るのは不安だけど、何回かバットを振ってみれば特に危険がないこともわかるし、色々な位置に立ってバットを振ってみること自体が楽しくなってくる。

 

そんな経緯で、今や「仕事は楽しいかね?」を読むのがとても楽しい本になりました。

 

前回記事にした「Bobbyさん」もそんな中で生まれた取材。これからも楽しんでいこうかと思ってます。

 

そして本を読んでいる間、Windowsのセットアップに失敗し、PCが二度と立ち上がらなくなった・・・

 

デッドボール・・・

 

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