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「俺のがヤバい」田舎ラッパーの言葉にグッと来て悔しい・・・

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僕は昔から「不良」に憧れている。バイクに乗り(売ったけど)、髭を生やし、髪を立てるのもおそらくこの「不良への憧れ」からくるものだと思し、

 

「怖そう」

 

と言われて喜んでいるのも、不良に憧れるヘタレであることは明らかであります。

 

そんな自分が先日、本屋へ行き物色していると

 

「ヒップ・ホップ・ドリーム (著)漢a.k.a. GAMI」

 

というヒップ・ホップMCの本に運命的な出会いを感じた。全身にタトゥーを入れて、俯いて煙草をふかすその姿はまさに不良。

 

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本を開けてみると、内容も「漢」の名に恥じない強烈な不良物語だった。

 

でもここで問題が発生。それは、自分が不良の見た目の凄みやファッションが好きなだけで、根は「超」がつくほどヘタレであることに起因する。

 

本の中で描かれていた喧嘩シーンに、恐怖で具合が悪くなってしまったのだ。

 

いきさつの詳細は全く不明だけど、登場人物が屋台を営む主人を襲うために、ビールケースを持ち上げて頭上に振りかぶるシーン。

 

ここで気分が悪くなりギブアップ。

 

「ヤバい・・・これはヤバい・・・」

 

ブツブツ言いながら夢中で読んでいた本を呆気なく本棚に戻していると、更に強烈な隣の本の表紙が目に飛び込んできた。

 

「俺のがヤバい (著)滝原勇斗」

 

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坊主頭のイカツイ男が暗闇の中からこちらを睨み付けてくる凄みのある目付きと、「ヤバい」というダイレクトなタイトル。

 

思わず手に取り、恐る恐る読み始めると・・・

 

そこには自分と同じ「不良に憧れているヘタレ」 のイタ過ぎるヘタレエピソートが所狭しと書き綴られていた。

 

ヒップ・ホップ・ユニットを形成する「MOROHA」のフロントマンである滝原勇斗による著作「俺のがヤバい」。

 

弱くダサくてヘタレな自分を堂々と笑い飛ばす心意気に共感して思わず買ってしまったです。

 

ジャガイモのような顔でモテなくて、部活では後輩にナメられながらスターを目指して上京。都心のお洒落な店には平常心で入ることすらままならず、度胸試しの為に渋谷でナンパする時は緊張でゲロを吐く。

 

「音楽で成功できるヤツなんて、ほんの一握り」

 

努力と可能性を一蹴するこの言葉と、リアルな貧乏生活と自分の将来に迷いを感じながら、バイトに追われる日常。

 

それでもA4ノートとボールペンひとつでオリジナル楽曲を創作しながら、名乗りを上げようと奔走し、もがく姿は本当に一見の価値があると思う。

 

なぜなら、彼らはまだ無我夢中で坂を駆け上がる、まさにその最中だから。

 

まさに「リアルタイム成り上がり」。彼らが大成するかどうかは誰にもわからないけど、大成した後に過去をカッコ良く振り返るのではなく、大成への長い道のりを汗だくで駆け上がり(ときには下がり)ながら魂の叫びをぶつける著書には間違いなく価値がある。

 

まさにリアルかつリアルタイム。

 

そして肝心な音楽の方は、正直期待していなかった。

 

これまで歌い手の熱い思いや背景と音楽性は、全く別物だと思っていたから。

 

曲の良し悪しは、音とメロディーが直接的、本能的に心に響くものだから、いくら熱い気持ちで歌おうが、いくら一生懸命に創作しようが、そんなあざといモノが入り込む余地など無いのだよ。

 

そんな知った風なことを思っていました。

 

だから彼らのライブ映像で音と言葉を聴いて、正直衝撃を受けました。

 

こんな日本語ラップは初めて見た。これまで「日本語ラップ」は、「手本はあくまで英語ラップ」という暗黙の劣等感を拭い切れない印象を持っていたのに、この日本語ラップはメチャクチャだけど、「才能」や「音楽性」を吹き飛ばすパワーとオリジナリティに圧倒された。

 

そんなオリジナル感溢れる彼らがユニットを結成したのが2008年。

 

そして僕が「こんなボロボロな生活から抜け出したい」と、新たな目標に向かって疾走し始めたのが2007年。

 

結成から8年経過した現在、彼らは今年で28歳になるそうだけど、僕は今年41歳になる。それがどうした?!

 

 

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