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「ヴィクトリア」ワンカットサスペンスの衝撃的な2時間半に言葉を失う

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「ヴィクトリア」5/7より公開された2時間半ぶっ通しワンカットの犯罪サスペンス(?)を観てきた。

 

この記事を書き始めて既にこの時点で、キーボードを打つ手がしばらくの間止まってしまった。

 

「衝撃的」「興奮」「臨場感」「美しさ」表現し得る全ての言葉を書いてみては消してしまうのは、どの表現を使っても、その表現が「安っぽく」なってしまうからです。

 

なんて書いているこの文章が既にムカつくほど安っぽい。そうだ。この記事自体が安っぽい。そう考えたら、このサイト自体が安っぽく感じてきた。

 

そのくらい表現しきれないくらい、「ヴィクトリア」はスゴかったです。超面白かった・・・

 

実は更に、この記事を書く数時間前にストーリーを追いながら「どこがそんなに凄かったのか」を一度詳細に書いてみたのだけど、途中でやめました。

 

僕自身が「140分ワンカット」「脚本無しのアドリブ」であること以外はストーリーも何も知らずに観に行ったけど、それだけで観に行くには十分だったし、詳細な予備知識をあらかじめ知っていた方が良かったとも思えない。

 

だから映画のストーリーや背景についてのことは、ここでは書かないことにします。「140分ワンカット」「脚本無しのアドリブ」以外、うんちくは何も知らずに観た方が絶対に良いと思う。

 

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そして「劇場に観に行って良かった・・・」と、ここまで強く思えた作品は初めて。だからDVDなんか待たずに、絶対に観に行ってほしいことこの上ない。

 

”140分ワンカット” ”脚本無し”の「ヴィクトリア」を観たときに自分と周囲で起きたこと

 

「ヴィクトリア」という映画がどんな映画なのか?その内容に触れずに表現するために、観ている最中とその後で、自分と周囲に起きたことを記録してみようかと。

 

まずその前に、「ヴィクトリア」がどんな映画かを一言で表現しようとしたとき、その緊張感から「”24”(ジャックバウアー)のようだ」と書こうとしてやっぱりやめました(なぜいちいち安っぽいのか・・)。

 

確かに「緊張感」が凄いという点では「24」と共通していたけど、「臨場感」が全然違っていました。

 

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驚きの展開を見て「そう来たか!?」と「膝をパシッ!」と叩いてしまう感覚よりも、胃が重くなり具合が悪くなるような「ヤバい・・・」という感覚の方がはるかに強い。

 

実際に自分の身に意外な何かが降りかかったとき、僕は「そう来たか!?(膝を「パシッ!」)」なんて思ったことは自分の人生の中で、ただの一度も無い。ただの一度も。

 

その代わり予想していなかった展開に全身がカァーッと熱くなり汗が噴き出て「ヤバい・・・」と心から恐怖を感じたり、血の気が引いて具合が悪くなったことは数え切れないほど。

 

「ヴィクトリア」でも、劇中で起こる様々なアクシデントに出くわしたときの「ヤバい・・・」感覚はこの感覚に非常によく似ていました。

 

実際「ヤバい」シーンでは何度も(本当に)歯を食いしばり、(本当に)スクリーンから顔をそむけ、具合が悪くなりかけた。

 

そして「ヤバい」シーンでの向う見ずな登場人物の行動に、腹の底から「怒り」も感じた。「テメェは、このヤバい状況がわからねぇアホなのか・・・?」と怒鳴りたい気分になった。

 

つまり「そう来たか!?(膝を「パシッ!」)」とやってしまう時点で、スクリーンの外から物語を「観ている」ことを知っているということで。

 

そういう「他人事さ」がヴィクトリアには全く無く、100%没入してしまったということで。

 

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僕はふと我に返り、周囲の人たちはどんな表情でこの映画を観ているのか?が気になり、(最前列から3番目のシートだったので)大きく振り返って観客の顔を見てみたら、皆さん凄い形相でスクリーンに食い入っていました。

 

そして僕がまじまじと皆の顔を見ているのに、誰とも目が合わなかった(誰も僕に気付いていなかった)。

 

そして、主人公がピアノを弾くシーンではその曲名が「メフィスト・ワルツ」であることを登場人物が話しているとき、クラブで流れている曲の名前が出てきたとき、忘れないように必死でメモ帳に書き記した。

 

後で買ったパンフレットに全部書いてあったけど。

 

つまり言いたいのは、そのくらい「リアルタイム」であることを身体が体感していたのではないかと後から思う。完全に没入していて「後でもう一度見れる」ということが頭からすっぽりと抜け落ちてしまっている。

 

「臨場感が全然違う」というのは、そういう意味です。

 

そんな怒涛のように過ぎ去った2時間半。

 

イメージフォーラムを出て夜の渋谷の街を歩いていると、夜の9時なのに人通りが異様に少なく見えて、映画の中で過ごした午前4時くらいに思えてくる。

 

人も車も殆どいない街と青い夜明け近く。

 

もうすっかり「ヴィクトリア」と現実の世界の境界線が無くなってしまっている自分に驚きを隠せず、鳥肌が立ちっぱなしの夜でした。

 

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「ヴィクトリア」5/7より公開された、脚本無しのワンカット2時間半ぶっ通しの犯罪サスペンス(?)はイメージフォーラムを皮切りに、全国のミニシアターにて上映予定!

 

 

 

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