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東京国際映画祭で話題の2人の映画監督

reiwaikki

ネットニュースを読んでいたら東京国際映画祭の文字とともに二人の映画監督の名前が目に飛び込んできた(リンク記事)。

その監督とは「原一男」監督と「森達也」監督。原一男監督による「れいわ一揆」と森達也監督による「i-新聞記者ドキュメント」が話題になり、ネットニュースの記事として取り上げられていた。

ときは遡り約20年前にボクが大学院へ通っていた頃、小学校時代からの親友は日本映画学校で映画制作を学びながらドキュメンタリー映画を制作していた。

ボクもその親友も同年代の他人と比較すると、性格も生活も逸脱的にマイペースだったので周囲からは相当心配されていたけど、親友の方は眠っていた若い才能をドキュメンタリー映画の道で爆発させた。映画学校で制作した作品が立て続けに大きく評価され、当時学生だったにも関わらず渋谷のUPLINK、ユーロスペース、BOX東中野等の劇場で上映されたのだった。

当時は学生制作の映画が劇場で公開されることは異例で、地元の友達やボクの家族も総出で観に行ったが両作品とも唸るほど面白かった。

この時親友の作品のプロデューサーを務めていたのが冒頭で述べた原一男さんだった。原さんはボクの親友が通っていた映画学校の講師をしていた関係でプロデューサーの役割を担っていたのだと思う。

更にこのとき映画は複数上映していて、親友の作品ともう一本「A」というドキュメンタリー作品も同時上映された。こちらの作品は、冒頭で述べた森達也さんが日本映画学校で講師を務めていた関係で一緒に上映されたと記憶している。

それまでは自分にとってのドキュメンタリーというと小難しかったり、面白さよりも問題提起を優先させているというイメージがあり、映画好きのボクでもドキュメンタリーを観る機会は少なかった。そしてそれは一般的にも言えることだったと思う。

にも関わらず、親友の作品は見事にエンターテインメントと問題提起を両立させ、観に来た人たちを存分に楽ませていた。

更に今でも強烈に印象に残っているのが映画が終了したときのこと。スーツを着たひとりの老人紳士がすっくと立ち上がり「私は長年映画製作に携わってきた人間でハリウッドにも携わった経験がある。それでもこんな素晴らしい作品に出会えることは滅多にない!この作品は是非とも全国で上映頂くことを願っている!」と鼻水と涙で顔をグシャグシャにしながら大声で叫んだほどだった。

 

この作品も、ボクら地元の友人たちのあいだでは騒ぎになるほど大評判だった(実は当の自分は上映中に眠ってしまい、後に「A」「A2」を観たんだけど)

そしてその後、当の親友は原一男監督に弟子入りした。

そしてボクは親友が弟子入りしたことをきっかけに原一男監督が日本を日本を代表するドキュメンタリー作家であることを知り、「極私的エロス1974」「ゆきゆきて神軍」「全身小説家」と立て続けに観た。

そして「アクションドキュメンタリー」という、これまでの問題提起型社会ドキュメンタリーとは全くの異質な未知の分野に触れることができた。

この「アクションドキュメンタリー」というのは、際立つ個性を持った人物を題材として扱うドキュメンタリーのことで、恐らく原監督が「ゆきゆきて神軍」で奥崎謙三氏を撮影したときに原さん自ら創作した言葉ではないのではないかと思う。

「ゆきゆきて神軍」は、公開した当時は歴史的ヒットを記録。更に原監督自ら記した撮影手記も「映画よりも更に面白い」と異例の大ヒット。

そして何年か前にリバイバル上映されたときの原さん自身のトークショーもヤヴァい・・

もはや繰り返し30回は観ていると思う。そのくらい撮影現場の命がけの緊張感と、主人公である奥崎謙三という人物の狂気がリアルに語られる様子は必見である(原監督は奥崎謙三さんの撮影は「まさに悪夢だった」とノイローゼを発症し、撮影後も奥崎さんのことを思い出すだけで心臓の鼓動が速くなったと語っている)

日本ではすっかりタブー視されているオウム真理教の内部に潜入し、教団内部から外部の不条理を捉えた森達也監督による「A」「A2」。戦争とカニバリズムという巨大な暴力とタブーを暴くために自身の暴力を使いながら、たった一人で喧嘩を売り続けたアナーキスト奥崎謙三氏に迫った「ゆきゆきて神軍」。

自分が大好きなバイク乗りたちを撮影しては「ドキュメンタリーの真似ごと」をやりはじめたのも、先の作品たちに大いに影響を受けた部分があるのは言うまでもない。

原一男監督の「れいわ一揆」、森達也監督の「i-新聞記者ドキュメント」両作品とも観たい。

 

 

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