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煽り運転が無くなる?!煽り運転について・・・

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煽り運転を空から監視して1時間半で10件検挙というニュースを見ました。

煽り運転による死亡事故が相次ぐ昨今、とうとう各地域の警察がヘリを使って(ドローンではないみたい)空から取り締まりを行った結果、短時間で効果を発揮したという。

煽り運転は、バイクで走っているときに後ろから車で煽られると夜なんかもう「死」を連想するほど怖い。

 

そもそもどんなに急いでいても、前を走る車を煽ったところで速く目的地へ着くとは思えないので、煽る人の心理が全く理解できない。

この話を昔、呑みの席で会社の先輩とのあいだで話題にしたら、その先輩は「煽る方」だった。

「煽る方には煽る方の理由がある」ってことで、話を聞いたら自分にはサッパリ理解出来ず、結果として激しい口論になった。最終的に呑み屋のオバちゃんが心配して声を掛けられるほどの言い争いにヒートアップ。

煽り運転の良し悪しについてはこのとき散々議論したけど、酒に酔っていたので何を言い合ったのか、具体的には憶えていないし、今となってはそれほど興味もない。

最近も煽り運転が発端となって若い夫婦の命が奪われたり、煽り中にクラッシュして事故死したという話ももちろん聞いたことがある。

だから、興味がないというのはどうでも良いというよりも、その良し悪しについて殆ど議論の余地が無いという意味合いのほうが強いです。

 

それよりも、煽り運転を受けた時のあの独特な恐怖と興奮の感情的な出どころの方が興味深い。

 満員電車の中で言い掛かりをつけられて目の前に詰め寄られたときのような、差し迫った恐怖と怒りよりも、少しだけ他人事のような距離感。

特に高速道路中での”煽り”は「一歩間違えれば死ぬかもしれない」という危機感が常にあるので、手に嫌な汗をかくようなリアルな「死への恐怖」はもちろんある。

でも、これとは別の「相手に対して抱く恐怖と怒り」が独特。

 

この恐怖と怒りの感情は、どことなくインターネット上で叩かれたときのものに少し似ている気がする。

 

車やネット上での「煽り」「煽られ」は、些細なことで血が逆流するほどの怒りを感じたりするし、それに対する自分の反応も普段の自分よりも強気に出ていることも多い。

普段よりも強気な自分を感じるのは、多分「自分の身体は車のボンネット(インターネット空間)に守られている」とタカをくくっているからでしょう。

その一方で、血が逆流するような激しい怒りを感じるのは「相手の顔が見えない」から(インターネットも然り)。

 

「顔が見えない相手に攻撃される」ことは心理的には大きな恐怖。そして怒りは恐怖の裏返しだから、相手の顔が見えない恐怖感が怒りを煽るという心理的なメカニズムなのだと。

 

道路上での、この恐怖と怒りの応酬をこの上なくリアルに描写していたのが、スピルバーグ監督のデビュー作品「激突」だった。

 

幼稚園児だった頃に観て夢中になったのをよく覚えてます。

 

夫婦間のトラブルでイライラした男が乗る乗用車が、勢い良く大型トラックを追い抜いたことが発端でトラックが激情。

トラックが乗用車を煽りはじめるが、それに反応する乗用車によって煽りはエスカレート。

次第にトラックの運転は明らかな「殺意」をもって乗用車を潰しにかかるという日常的でリアルな出来事をもとにした名作サスペンス映画です。

 

何がリアルかって、カメラの視点が乗用車を運転する男に絞られていて、トラック運転手の姿が全く見えないところ。これがメチャクチャ怖い。

そしてハリウッド映画らしい迫力のBGMは無く、背後から迫るトラックの轟音とヒステリックに鳴るクラクションの音が響く。セリフもほとんど無い。

 

そう。この映画はもちろんエンターテイメントではあるのだけど、相手の顔が見えない巨大な車に煽られたときの描き方が、まさに皆が日常的に経験している恐怖をリアルに再現しているところが凄い。

その結果、難しいセリフも何もないから、お陰で当時幼稚園児だった自分にもちゃんと夢中で観れたってところも凄い。

子供にはこういう名作を見せない手はないので、先日はこの映画のDVDを買ってきて、小学生低学年と高学年の長男長女に見せたらやっぱり夢中になってくれた(こういうのすごく嬉しい)。

 

改めて夢中で食い入るように観る子どもたちの横に並んで一緒に観てみた。

セリフ無しのトラックの轟音BGMと姿の見えない運転手に子どもたちと一緒に楽しく震えながらふと気付いたのが、こちらからトラックの運転手は見えなくても、大型トラックの高い位置にいる運転手からはこちらが見えていることだった。

恐ろしや。

 

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