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「バーニング」という韓国映画に学ぶ映像の楽しさ

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少し前に「バーニング」という韓国映画を観た。ちょっと時間が空いたスキに観ようとしたとき、他にも面白そうな作品はあったけど、とっさに下記の基準で選んだ

「画作りの勉強・参考になりそうな作品」

「ドキュメンタリーではなくフィクション」

「欧米ではなくアジア映画」

 

ちょっとした隙間時間だったし、ガッツリ楽しみたいという目的よりも今後の画作りで参考になるものが観たいという動機で。

 

もっとキレイな映像が撮りたい、ストーリー性のある映像が撮ってみたい。そしてそれは「欧米風」にアレンジしたものではなく「日本ならでは」なものにしたい。

こういうことを常に考えていても漠然としていて掴みどころが無いので、ちょっと頭をほぐす意味で観てみたらスゴく面白かった。

舞台、製作は韓国だけど原作は村上春樹。

 

 

ハラハラドキドキのストーリー展開も、スペクタクル(この言葉の意味わかってないけど)な大迫力映像も、面白い映画の要素だと思う。

でもそれと同時に昔から感じるのは、上の要素が全く無くても観た瞬間から惹き込まれて、特にスピード感があるわけでもないのに最後まで楽しめてかつ、深く心に刻み込まれる作品は数多く存在するんだな。

 

この「バーニング」という映画も同じく。

キャラが個性的、画がキレイ、細かな演出、出演女性が魅力的

この4つが際立っているほど独特な世界観が醸し出されて、作品の中へ強く惹き込まれるのだろうと勝手に思う。

 

「バーニング」の場合は「画がキレイ」「出演女性が魅力的」のところで特に印象に残った。

 美しい田園風景と洗練された都会の雰囲気に引き込まれて韓国を旅行しているような気分になれるのは、光と色を調整してしっかりと”画づくり”が観客に伝わっているからだと(ちなみに筆者は韓国へ旅行へ行ったことはなく、とりたて”韓流好き”でもない)。

 

それと出演女性が魅力的。これは自分にとって必ずしも「美女」である必要はなくて、何処かに「品と色気」があったりすると一気に映像のなかに没入(むしろ”美女じゃなくて魅力的”な方がはるかに印象に残る)。

実際、劇中で主演の女優が登場した瞬間、仕事仲間として隣にいたもうひとりの女優の方が華やか&グラマーに見えた。

それでも、肌が白くて少しつりあがった決して大きくない一重まぶたの目がなんとも言えない。しかも思わせぶりで掴みどころがなくて影があり、何を考えてるのかわからないところも気になって仕方ない。って観ているうちに大好きになってしまう不思議。

 

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通っている塾に好きな女の子がいるだけで、塾の中の世界観ががらりと変わってしまう感覚を疑似体験させるようなキャラづくり。これは大事なんだなと感じた”ひとり映画鑑賞”。

 

今後の画づくりの参考に大いにしていきたいと思うと同時にオススメです。

 

【以下あらすじと予告編】

大学を卒業したばかりで働かずにブラブラしている冴えない主人公イ・ジョンス。街を歩いていると幼なじみの女性シン・ヘミと出会う。

「わたしのこと憶えてる?!わたし整形したの」

すっかり垢抜けた彼女と飲みに出かけるふたり。そこで打ち解け一夜を共にするが、シンは

「アフリカへ旅に出るから飼っている猫の世話をお願い」と言い残し、イ・ジョンスにアパートの鍵を渡して旅行へ出てしまう。

律儀に猫へ餌を与えにアパートへ通うイ・ジョンスだが、不思議と部屋に猫は見当たらない。

しばらく連絡が途絶え、イ・ジョンスがやきもきしていると「帰ってきたから空港まで迎えに来て」と彼女から連絡が入る。

 

意気揚々と空港へ迎えに行くイ・ジョンスを待っていたのはシン・ヘミと彼女の隣にいる男性ベンだった。

「旅先で知り合った」というベンは超高級マンションに住み、高級スポーツカーを乗り回しながら、仕事はしていないという。

内気でお人好しなイ・ジョンスと、自由奔放だがどこか影のあるシンと人が良いが謎の多いベン。3人の奇妙な関係が始まる。

ある日イ・ジョンスの実家に遊びに来たシンとベンとワインを飲んでいると、ベンがイ・ジョンスにそっと耳打ちした。

「ボク、ビニールハウスを燃やすのが趣味なんです。」

それって放火じゃないの?!驚くイジョンスに

「ボロボロで用済みになった不潔なビニールハウスなんて、燃やしたところで誰も気にしませんよ。」

と笑うベン。

 

その後、突然シンが煙のように姿を消してしまう。

携帯もつながらずベンもシンの友達も誰も彼女の行方を知らないという。

イ・ジョンスは「子供の頃に実家の庭の井戸に落ちたときにあなたが助けてくれた」という彼女の言葉を思い出し、実家を訪ねる。しかし

「うちには昔から井戸は無い。シンもずっと帰ってきていない」

という。

“姿を見せない猫”と”存在しない井戸”、”燃やされるビニールハウス”。

何のつながりもないように見える言葉を頼りに彼女を探すイ・ジョンスは、ある行動に出ることを決意する。

 

 

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