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「自分で選ぶ」ことについて

okinawa_sea

「自分で選ぶ」

時代が流れるなかで年齢を重ねていくと、この「自分で選ぶ」ということの重要さが身に沁みてくるようになってきた。

選んだ内容が正しいのかどうか、「善い」「悪い」なんかより、それを自分で選んでいるのかどうか。

 この人センスイイなぁ・・・

と感じる人とそうでない人の違いは、才能やスキルなんかではなく「自分で選ぶ」を積み重ねてきたかどうかの違いでしかないと思う今日この頃。

もちろん、誰だってどんな状況だって、みんな何らかの形で選んでいるわけだけど、「他人が選んだものを選ぶ」のと「自分で見つけて選ぶ」のとでは本質的に違うわけで。

例えば、好きな音楽が

”その時代のヒットチャートに並ぶような文句なしのポピュラー楽曲のオンパレード”

という人に出会うと、どうしても「この人は好きな音楽を自分で選んでないのではないか?」と思ってしまう。

(たぶん)世界中には腐るほど膨大な楽曲が存在しているのだから、その混沌の中に入って単純に自分の好きなものを選んだとすると、その選択の範囲はランダムな広がりを持つものになるはずだと思う。

それが日本という極めて小さな舞台の中の「ヒットチャート」という更に限られた範囲の中に全て収まってしまうというのは、確率的には「ほとんどあり得ない」くらいに低いものになるはず。

つまりそれは、「誰かが意図的に選んだものと同じものを選んだ」だけであると。

他の例を挙げると、大好きな彼女へ捧げる人生をかけたサプライズプレゼントについて。

高級ホテルでレストランのスタッフや他の客を巻き込んでの婚約指輪付きのビッグサプライズ。

テレビCMからそのまま持ってきたようなこの類いの演出に、世の女性がクラクラきてしまう心理が男の自分にはわからない。

結果よりもプロセスを大事にする女性心理からするとおそらく

「演出するための労力と時間」

このプロセスを男性が自ら負っていることに誠意を感じるのだろうと。

でもでも、男の自分からするとプロセスなんかよりも

どんな内容を選ぶのか

こちらのほうがよほど大事な。
つまりはこれも「自分で選ぶ」という重要な課題だから。

 

先に述べた「極上の高級ホテルサプライズ」に関して言えば、テレビドラマやCMからそのまま持ってきてしまったら、そもそも自分で選んでないということになる。

そんなふうに解釈する自分はひねくれているかというとそんなことはない。

先日、タイへの赴任から戻ってきた大学時代の友人夫妻の家で開かれた新年会に呼んでもらった。

この夫婦はケンカが絶えない。人前でもケンカをするのだからよほど仲が良いのだろうと思うくらいケンカをする。

そのくらいだから、やっぱりこの新年会でもケンカが勃発。

奥さんが極上の料理を振る舞ってくれて至福のひと時を過ごしたのだけど、旦那が淹れたコーヒーのタイミングと淹れ方が気にくわなかったらしい。

「なんでこのタイミングなの?!しかも全員分淹れる前に自分で飲んでるし!マジでムカつくんだけど!」

思えば10年以上前、この夫妻が結婚する前に、ボクの現妻(当時は彼女)や他の友達も交えて新宿かどこかで飲もうという話になったことがある。

そのときにこの夫妻(当時はカップル)が主催してくれたんだけど、時間になっても二人とも現れない。

しばらくすると友人から電話が掛かってきて

「ワリィ・・・今日行けないわ」

理由を尋ねると、彼女と空前絶後の修羅場のケンカをしている最中だと(あとで聞いた話だと、車の中で物を投げ合うほどのケンカだったと)。

とても飲み会へ行ける状態ではないから欠席するとの連絡だった。

その後しばらくしてからこのカップルの家へ遊びに行ったとき、友人に駐車場へ案内してもらって車を停め、ふたりで家へ向かって歩いていると不意にその友人は

「おれら結婚することになったよ」

結婚への経緯を訊ねてみたら、あのときの新宿の飲み会へ来れなかったほどの修羅場でプロポーズしたと言うので驚いた。

ケンカしながら、

「これはヤバい・・・このままいくと別れ話に発展するのは確実だな」

と思ったんだよ。
別れたくなかったし、これを修復するにはもう結婚しかないって思った。

それで修羅場の中で「結婚してくれ」と言ったんだよ。

なんとセンスの良い素敵なサプライズ。

「自分で選択する」という判断のなかでも、熟考を重ねるよりもとっさの判断での選択は、その人の価値観やセンスを最も表現すると思う。

と男の自分は思うのだけど、女性から見るとなんとも思いつき&安易なプロポーズだと怒るのかな・・・

この記事を友人夫妻が読まないことを祈りながら、友人がプロポーズしたのと同じ時期に筆者が考えたサプライズを思い出す。

当時の彼女(現妻)は、とにかくサプライズが大好きな「サプライズ女」だった。

彼女の誕生日が近付くと、「サプライズが楽しみ」と毎日のように電話でささやくので、「期待したとおりに用意するのはサプライズなんかじゃない」と言っても聞く耳持たず。

へきえきした自分は適当に「サプライズ楽しみにしてて」と期待させつつ、あるときに

「サプライズを期待させておいて、実は何も用意してないことが当日にわかる逆サプライズを用意してる」

と冗談混じりに言ったら彼女は怒り出した。

結局夜景の美しい高級ホテルで食後のデザート時に結婚を申し出るという、自分だけの最高のサプライズを選んだ。

自分で。

※ちなみにこの夫婦は、当サイトで運営しているInstagramのストーリー上にたまに登場するので、興味のある方はフォローすると見れるかも・・・?

それではまた~

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