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Burst創刊

burst

以前に撮影したNFKのクルーであり、スケートショップCPWの代表であるモトヤンさんのInstagramページを見ていたら、雑誌の表紙写真とともにこんな旨のくだりが目に止まった。

「ワシの愛読書。ワシを悪の方向へ導いてくれた」

愛読書のタイトルは「BURST」で。

うーん。聞いたことはないけど「悪の方向へ導いてくれる」なんて言われると気になって仕方がない。

バイクからはじまりフェチ、死体、タトゥー、麻薬など、世間一般的にタブー視されるような危険な内容を取り扱う雑誌らしいのだけど、知らなかったので早速みなとみらいの蔦屋書店へ行ってみたら置いてなかった。やっぱりね。

なので早速取り寄せてもらいました。

とにかくInstagram内でのみんなの盛り上がりようから見ると、

「え?!知らなかったの?!」

というくらいに伝説的な雑誌みたいなんだけど、知らなかったものを知ったかぶったところで仕方がない。知らなかったのだから。

そして今日手元に届いたので、さっそくページを開いてみると・・・

顔が完全に変形するほどピアスを入れた人の写真(性別もわからない)や、麻薬記事、メキシコの交通事故現場写真など、おそらくはボクにこんな趣味があることを知った瞬間に、妻のママ友はほぼ全員近付かなくなる一歩手前な内容。

ただし遺体は写真のごく一部だけ写っていて「デスファイル」(MAD Videoレーベル)のような凄惨さは無く、リアル感重視の様子にホッとすると同時に、少しだけ物足りなさも感じる複雑な心境(というか「デスファイル」まで行くとママ友系は完全にアウトでしょう)。

筆者は幼少期から映像・画像などのコンテンツに悪い刺激を求める傾向が強く、小学生低学年の頃は様々な”ケガ”や複雑骨折で破損した脚の挿し絵の入った「からだの図鑑」を愛読書としていたし、映画はジョージ・A・ロメロやサム・ライミのスプラッターなど、同級生から「趣味が悪い」とうしろ指を指されるほど強い刺激を持ったものを好んでいたのだ。

更に中学に上がると、デスファイルという悪名高い凄惨な映像を友達と一緒に震えながら鑑賞し始めた。

バイクといえばチョッパーや族車を見るとゾクゾクしてくるし、直管サウンドなんて聴いただけでコーフンしてくる。

そんな(一般的に言えば)悪趣味で過激な好みの持ち主である自分も成人すると落ち着き、最近はスプラッターホラー映画もそれほど観なくなってしまった。バイクも(一時的に)降りた。

かといって「刺激を渇望する心」は中年に差し掛かったことで落ち着いたのかというと全くそんなことはなくて、今も昔も幼少期から培った悪い刺激渇望感は変わらない。

記憶を遡ると、確か幼稚園児の頃だったか、先に述べた図鑑とは別に少し専門的な医学図鑑のようなものを好んで見ていた時期もあった。

図鑑は白黒で、確かシャム双生児などが掲載されていたような記憶がうっすらと残る。

そこに、手足のない3歳の男の子の写真に釘付けになった。手足が無いというより肩から手のひらが出て、脚のつけ根から足の甲が出ている画像は今でもハッキリと頭に焼き付いている。

その写真は、上半身裸でオムツをした男の子が唇を噛みしめながら脚の無い足で立ち上がった瞬間をとらえたもので、幼い自分にはその姿が衝撃的だったのだと思う。

写真の下には解説が記してあったのだけど、そこには

「男の子が立ち上がったのはこれが最初で最後だった」ことと、
「はじめて立ち上がった翌日に亡くなった」ことが記されてあった。

幼稚園児の頃に解説を読めたとは思えないので、おそらく母親に何度も読んでもらったのだと思う。

母親はしきりに

お母さん、この子の写真見てると胸が締めつけられて見ていられないのよ

と言っていた。

この子もたけぞう(ボクの名前)と同じように大好きな食べ物があって、楽しいことだってたくさんあったと思うのよ。
この子のお母さんは、この子が大好きな食べ物を持って病院へお見舞いへ行ったと思うし、そのときこの子すごく嬉しかっただろうね。
それを思うともう辛くてこの写真を見ていられないのよ。

筆者はこのとき盲腸の手術を受けて数日間の断食の地獄の苦しみから解放された直後だった。
食べ物が恋しくて、当時病院食に付いていた小さなビニールに入ったマーガリンと苺ジャムを集めていたくらい、美味しい食べ物に飢えていた(そのときは食べることが許されていなかったので、あとで食べようと病院中からかき集めていた)。

だから大好きな食べ物を持ってその男の子のもとへお母さんがお見舞いに来てくれたのなら、それは本当に嬉しかっただろうなと激しく同情した。

おそらく刺激を求めてその写真を見ていた視点が、一気に親しみと愛しさの視点にパラダイムシフトした瞬間。

興味本位でこの類の画像を見ることは一般的に良い趣味だとは思われないし、幼い子供の目に入らないようにするのが常識的な考え方だとは思う。

でも、いたずらに面白がらないのとタブー視してしまうのは全く意味が異なる。

世間一般ではこのようなコンテンツをタブー視する傾向は日増しに強くなっていると感じるけれど、タブー視することそのものが最も危険な考え方だと個人的に思う。

タブー視=見ざる聞かざる

なのだから、タブー視した瞬間からそのことについて想像したり思考を巡らす機会も奪われることになるから。

少なくとも、表面の奥に潜む背景を想像し汲み取ることが優しさや創造性につながると思うし、その機会を奪うことが良いこととは到底思えない。

そんなわけで、自分の子供には「想像する」ことをなるべく教えることを心掛けつつ、BURSTを読みふける。

ページをめくりながらこんなことを考えていたら、印象に残るビビッドな写真が目に飛び込んできたと思ったら、撮影者はモトヤンさんではないか!!

さすがだなぁー・・

 burst_motoyan

 

ちなみに、モトヤンさんを撮影したときの映像は以下↓

これまでに撮影した映像の中で個人的に1番気に入ってる映像です。

 

 

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