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アートと現実の世界の”境界”をあいまいにすると・・・

banksy

「アート」の世界。

というと何か得体のしれないもの、特定の人にしかわからない高尚なものというイメージがあるせいか、自分から進んで学んだり親しみを持ったりする機会がほとんど無いというのが正直なところです。

でもでも、美術館に展示されているような絵画や彫刻はイマイチ敷居が高いけど、トリックアートのようなわかりやすいものであれば自然と興味を持つし、面白い!と新鮮な驚きをもって観ることができる。

たぶん、トリックアートは絵や彫刻のなかで完結せずに、作品の世界と現実の世界の境界を曖昧にしてくれているから入り込みやすいのかと。

「絵から出ている」ように見えることは、見ている人に「現実の世界」と見せかける。しかし手を触れようとするとそこは「実は作品の中の世界(手を触れることは出来ない世界)」であることを教える。

結果として見ている人が無意識に作品の中に入ってしまうところが、わかりやすい要因だと思う。

つまりは作品の中と現実の中の接点をズラしたり曖昧にしたりすることで、見る人を直感的に作品の中へと誘う。だから目が肥えていなくても知識がなくても直感的に刺激や感動、不思議な感覚が生まれてくる。

そういう意味では「バンクシー」は自分の中でもっとも「アートと現実の世界の境界を曖昧なものにするアーティスト」で非常に楽しく刺激的なものであります。

※バンクシーは世界中で平和的なイタズラを過激に仕掛ける世界的アーティスト。バンクシーについての詳しい情報はこちら

先日のニュースでは、

バンクシーの絵画作品がオークションで一億五千万円で落札された瞬間に、作品が自らシュレッダーにかけて自滅する

という事件が起きた。

「少女と風船」と名付けられた絵画が自ら自滅する姿を、呆気にとられながら眺める会場の人々。

この様子を捉えた写真を、バンクシーのInstagramアカウント上で公開されて世界中で話題になりました。

つまりは絵画を単なる絵画としてではなく、絵画に仕込まれた仕掛けや、それを見て驚く現実世界の人々の姿も作品の中に取り込んでしまう。

文章ではわかりづらいので是非動画にて↓

 

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. “The urge to destroy is also a creative urge” – Picasso

Banksyさん(@banksy)がシェアした投稿 –

 

 

顔も年齢も国籍も正体不明のアーティストバンクシーの魅力は、こんな感じで作品が作品の中で完結せずに現実世界を巻き込んで、作品と現実の世界の境界を無くしてしまうところにあると勝手に思ってます。

一番面白かったのがバンクシー自らが制作したドキュメンタリー映画。

「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」

これがもうヤバいので、是非是非観て感想聞かせて欲しい!

映画と現実の世界の境界線を取り払う様子がメチャクチャに面白い。

当初は安っぽいドキュメントと見せかけて、でもそのうちそれは観ている人を欺く”フェイクドキュメント”(ウソのドキュメント)であることがわかってくる。

ところがその「ウソ」は、映画の中に出てくる人たちには明かされず、映画の中にいる人たちは騙され続け、そして騙された人たちがどう反応するのか?を克明に記録していく。

すると結果的に「アートの世界で騙された人たちがどれだけ間抜けであるか?」を記録した立派なドキュメンタリーになるという。

つまりは、ウソのドキュメンタリー映画で騙して終わるのではなく、ウソのドキュメンタリー映画で騙された現実の世界の人たちを記録した本当のドキュメンタリー映画。

どこからどこまでが映画(ウソ)で、どこからが現実なのか、その境界線がわからなくなってくるところが最高(^^♪

これだけだとよくわからないと思うけど(笑)、作品自体はとてもわかりやすいものなので是非是非観てみて下さい。

ちなみに、先に述べた自滅絵画こと「少女と風船」を1億5千万円で落札した女性は、作品を裁断されたことについてクレームせずにそのまま作品の購入を決めたのだそう。

「先週落札が決まって作品が細断された時にはショックを受けた。だが次第に、芸術史の一部を自ら所有することになると思うようになった」

そして「少女と風船」という作品名は「愛はゴミ箱の中に」という作品名に改名されたそうです。

それではまた!

 

 

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