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自分の中の”引きこもり”を認める・・・

motosuko

 最近また懲りずに「ツーリングアプリ」の設計を再開しました(ツーリングアプリの詳細はこちらの記事「心機一転再スタート!ツーリングアプリ」)。

頓挫しては再開を繰り返しているツーリングアプリ開発プロジェクト。

 やっぱり自分で世の中を見てアイデアを出して、それを実現させる手段を自分で考え自分で作るっていうのは、自分が最もやりたいことです。

 アプリ開発なんて言っても、地図上にコメントや写真が残せて皆で共有できるという非常にシンプルなもので、シビアな性能を求められるものでもなく、流行りのAIを使うような複雑怪奇なものでもない。

 

実はもともとこのサイトを始める前にも、色々なアプリ・システムを作っては頓挫したりしてました。

 このときは画像認識やAI機能を作り込んでみたり、高度なことに挑戦してみたりするんだけど、優秀でもない自分がそんなものをサクサクと作れるわけもなく、途中で頓挫するものも多かった。

 やっぱり自分で考えたアイデアは素晴らしい(と思い込んでいる)し、素晴らしいアイデアは素晴らしい品質のものに仕上げたい。

だから最先端で高度なテクノロジーを取り入れたり、いきなり規模の大きなものを開発してしまいがちで。そうすると当然ながらなかなか完成しない。それどころか完成の見込みすら立てられない。

自分は高度なことに挑戦しているのだから当然のことだと思っていたけど、そうじゃない部分もあるのだと気付いたことがあった。

それは自分の中のダークな部分だった。

 

自分の中のダークサイド”引きこもり”

 

以前にテレビのドキュメンタリーで50歳を過ぎても実家に引きこもり、80歳近くの高齢の両親に家庭内暴力を振るう中年男性が取り上げられていたことがあった。

カメラとインタビュアーが引きこもり男の部屋の外からドア越しに話しかけて取材を申し込んだ途端、鍵をかけた部屋の中で怒鳴り散らす様子がTVに映し出される。

 

なんとか説得して部屋に入ると、散らかり放題で締め切った部屋の中に1台の年代物の古びたデスクトップPC。

「なぜ働こうとしないのか?」

インタビュアーが尋ねると・・・

 

「オレはソフトウェア開発者で、今は規模の大きなソフトを開発している。大きなシステムを開発するのは骨が折れる作業だから、”働きながら”できるほど甘くないぜ」

堂々と言ってのける男のシーンのバックにナレーションが流れる

「中年の引きこもりの特徴の一つとして、目の前の現実を直視できず虚構の夢を作り出し、その中へ逃げ込んでしまう人も数多くいる」

 

「虚構の夢」という言い方は好きになれないけど、ひとつ確実に言えるとしたら

この引きこもりの男は、大きなシステム開発に没頭していることを「働かない理由」に使っていて、そしてまともなシステム開発なんかしていないことだった。

今は(たまに)ソフトを開発しているから、働くことができない。なぜなら働きながらできるほどソフト開発は簡単ではないから。

そうやって家に引きこもる理由を作っているだけなのは明らか。

 

その結果、自分にも他人にも「大きなシステムを開発している」と言うことで、社会へ出ずに自宅に引きこもる理由が出来上がるし、「ソフトが完成すれば成功できるかもしれない。そう・・・いつかは・・・」という可能性の中で挫折なく生き続けることができる。

 

ナレーションで流れた

「引きこもりの特徴の一つとして、目の前の現実を直視できず、虚構の夢を作り出してしまう人も多くいる」

このカラクリはきっとそういうことなのだろうと。

虚構の夢を作り出すことは引きこもるために必要なことなのかもしれない。

人間って複雑だなぁ。。。

 

それと同時に、このドキュメンタリーを見たとき身体がカァーっと熱くなるような気持ちになった。

「似てる・・・」

先にも書いたように、優秀でもない個人が単独で構築することが困難な大きなシステムを、ひたすら手を動かし続けて構築しながらも、いつまでも完成の見込みが立たない自分と状況がよく似ている。

 

厄介なのは、本当は心理的な障壁を乗り越えられずに引き籠っているだけなのに、「勉強」「準備」「構築」という言葉の影に隠れて正当化されていることに気付かないという。

一人では実現が不可能な大規模で複雑なシステムなのであれば、機能や性能を”自分でも実現できる規模”まで削ぎ落としてリリースすれば良いではないか。

そして、そのあとからいくらでもバージョンアップして育てていけば良い。でもそれをやらない。

 

これに気付いたとき、ボクは身の丈に合わない大規模で高度なソフト開発をやめた。どうせ自分には大した能力もないのだから、自分ひとりで高度なものを目指すこと自体がナンセンス。

それよりも、ショボくてもアイデアをすぐに実現出来るやり方を考えて、早く市場に出てしまう方がずっと有意義である。

確かにアイデアを膨らませたり妄想して、夢の実現に向けて黙々と準備しているあいだはとっても楽しい。

それだけでなく、市場に晒すこともないから誰かに否定されることもないし、恥をかくリスクを負う必要もない。

そのかわりアイデアが実現する瞬間は永久に訪れない。当たり前だけど。

 

こんなことではいけないと思い、危機感をはねのけるように「暴走族目覚ましアプリ」というギャグのような簡単なアプリを作ってリリースした(現在このアプリは非公開)。

そのあとにこのサイトを立ち上げて、いろいろな場所へ行っては撮影したり、思い付きのアイデアを簡単なやり方で試すようになった。

 

もともと社交的でもなく、どちらかと言うと引っ込み思案な自分にとって最初はイタいのだけど、慣れるとこれがメチャクチャ楽しい。

こんなことをやってる自分は阿呆ぅで、それが晒されるのは恥ずかしいのだけど、それは「引き籠らずに外へ飛び出して行動している証拠だ」と思えるようになってきた。

 

そんな活動の日々は楽しく生き甲斐があるではないか。

 

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