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低い専門性で成し遂げられること

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まずはお知らせです。

先日リリース致しました暴走族Tシャツ(通称「族T」)の売れ行きが好調で、買って頂いた方はもちろん、コメントして頂いた方、いいね!して頂いた方本当にありがとうございます。

現在ジャンジャン生産してますので、発送まで少々お待ちくださいm(_ _)m

そして最近は族Tの準備ばかりで、撮影した映像素材の編集の手が止まっていたので、編集作業再開中でございます。

GW明けに遊んでもらったカフェ・レーサー仕様のハーレー乗りのマイちゃん、彼氏でショベル乗りのヨシクン、43年式のサイドバルブに乗る稲葉さんの素材を編集してますが・・・

やっぱり楽しい笑

苦痛なのは「インタビュー時にどうでもいいことを繰り返し質問する自分の声を聞く時こと」だけで、良いシーンを見つけたり、排気音を聞いたり、走行シーンを選択したり、色合いや光の調整をして世界観を創り出す作業はホントに楽しい。

そんなわけで、もう少々お待ちください。

 

さて本題に入りまして、このサイトを開設してから早いもので3年が経過しました。Webやソフトウェアの世界の「自由さ」に魅せられて、本業ではないソフトウェア開発の道へ足を踏み入れて、他にも映像製作、Webデザインや記事作成、商品開発という全く畑違いの仕事はとても楽しく、同時に不安なものでもありました。

思えばこのサイトを立ち上げるずーっと前。自分のなかの「好き」「価値あること」を選択しなかった自分の毎日はどんよりと曇り、胃がキリキリ締め付けられるような苦痛と無気力に満ちたものでした(だいぶマシにはなったけど、基本的に今でも平日昼間のそれは変わらない)。

そんな自分にとってバイクに乗り、友達と遊ぶことは最高な時間であると同時に辛い世界からの逃避。

でも・・・「仕事は仕事」と割り切って、平日は目をつぶって歯を食いしばり土日と休日のためだけに生きるなんて間違えている。

「趣味に生きる」という感覚は自分には全くない。やっぱり「仕事が楽しくて仕方がない」と言いたい。

矢のように過ぎていく時間に焦りと恐怖を感じながら、周りの世界は本格的なWebの世界が到来。途端に時間の流れが加速度的に速くなって、mixiが彗星のごとく現れたかと思えばすぐに廃れて、FacebookやTwitterの登場。そしてスマホやクラウドの波が押し寄せてきた。

そんな気配を感じて何気なくソフトウェア開発という世界を覗いてみたとき、「オープン」「フリー」という言葉が当たり前に飛び交う自由な世界に圧倒されると同時に、身震いするような、いても立ってもいられないような感覚に襲われました。

「これからの時代、ソフトが作れれば何でも創り出すことができる。無気力な毎日から抜け出せる。わずかな自由な時間にバイクに乗って遊んでる場合じゃない」

そう感じてバイクを手放して夢中でソフトウェア開発の勉強を開始。クックパッドだってグリーだってFacebookだって、もともとは創業者がひとりで個人的に開発した小さなソフトウェアが発端になったんだから。その流れは更に加速するに違いない。

世間をあっと言わせるような面白いことをやるためには、一念発起して人やモノやお金を集めてドカンとなにかを始める時代じゃない。

これからはソフトウェアを駆使して個人でも何だって作れる時代だ。

・・・ソフトウェアを作ることさえ出来れば楽しい世界がひらける・・・たぶん・・・

そう思って色々なWEBやスマホアプリを作ってみると本当に楽しい世界がひらけた。

写真をぼかしたり色合いを変えたり、アニメ風のエフェクトをかける「写真加工アプリ」や、バイクの排気音を目覚ましアラームに設定できる「暴走族目覚ましアプリ」、今の気分や趣味などいくつかの質問に答えると好みを解析しておススメの映画を教えてくれる「映画アプリ」、加速度センサーを使って歩いた距離や速さから毎日の消費カロリーをグラフ化してくれる「ダイエットアプリ」などなど、アイデアを自分で自由に出して、それらを形にしていく作業は自分の生きがいになりました。

でも個人の範囲でソフト開発するだけじゃ物足りないし、もっともっと勉強したいし経験したい。そんなわけで勤め先でもソフトウェアを開発したくて、それまでハードウェア開発者だったのをソフトウェア開発者に転向したいと熱望。1年後にはめでたくソフトウェアエンジニアとしてソフトウェア開発部門へ部署異動させてもらった。

そこからはもう毎日が楽しくて仕方なくて、夢に溢れる新しいシステムのアイデアをひたすら出しては市場調査に繰り出し、それらを反映したプロトタイプ(試作品)のソフトウェアを作っては検証を繰り返す日々。

仕事ってこんなにも楽しいのか・・・今まで自分は何をやっていたのか・・・

苦痛で無気力で恐怖ばかりだった毎日が嘘のように明るくなる。

夢中で開発していたら、自分が開発したプロトタイプ(試作品)を量産して市場投入しようという運びになった。

自分が作った試作品が世に出て世界展開されるなんてメチャクチャ嬉しいし、何よりもシステム開発の上流から下流までひと通りの工程を経験するチャンスでもある。

ここぞとばかりに、ソフトウェア開発部門よりも更に専門性の高い「ソフトウェア設計部門」へ異動。

開発部門は「変わりモノ」が多かったけど、設計部門は「キレモノ専門家揃い」。

この環境の中でもっともっと成長して立派なソフトウェア専門家になる・・・

意気揚々と本格的な専門家への道へ足を踏み入れたそのとき、ここで大きな問題発覚。

設計部門のキレモノ専門家にまるでついて行けない。という少々困った問題だった。

ボク自身、ソフトウェアの専門家には向いていなかったのだった。

”努力が足りないというレベルを若干越えている”と感じたから、「もっと頑張ろう」という意志が少しずつ削ぎ落とされて気持ちもスリムになった(ヤル気が無くなった)。

そして最終的にまた苦痛な毎日に逆戻り。

そんな時期にソフトウェア技術があまり必要ないこのサイトを開設して映像を撮り始め、文章を書くようになった。そっちの方が得意だししっくり来るものもある。

もうソフトの専門家にはなれないし、なりたくもない。

そうだ・・おれは専門家ではなくクリエイターなんだ・・・

そんなふうにうそぶきながら、そもそも自分はなぜソフトウェアの専門家になりたかったんだっけ?と改めて自問してみる。

改めて考え直してみると、自分が考えたアイデアを、ソフトウェアを使って自由に形にしたいから。という理由だった。

別に優れた専門家になりたかったわけではないし、なる必要もない。

優れた専門家である必要があるのは、あくまで会社組織の中だけでのはなし。

上から下へ下された指令をこなす、いわゆる「下請け」であれば優れた専門家である必要がある。なぜなら下請けの立場は、仕事を与えられる立場であり、選ばれる立場だから(優れていなければ選んでもらう理由がなくなってしまう)。

つまり逆に言えば、会社組織の中で評価されることが自分の中でどうでも良いことなのであれば、優秀な専門家である意味が無い(笑)

自分が考えたアイデアを実現するためであれば、誰かに選んでもらう必要も無いのだから、専門家として優れている必要もないではないか。

そもそも今の世界の大舞台であるWEBやスマホの世界はシェア、フリーが当たり前の世界なのだから、難しいことを成し遂げる能力は実は必要ない(有り難いことに大抵のものはフリーで使わせてもらえるし)。

優れた専門家にはなれないと悟ったから、好きな映像を撮り、記事のなかで自分の考えを書き、面白い人たちと会い、更にコラボして商品を作るようになったと言っても良いくらいだから、結果として良かったのだと腹に落ちる。

もし自分が「優れた専門家」になる資質があったら、家や職場にこもってひたすらプログラミングを勉強し続けていたと思う。

それはそれで楽しそうだけど。

「本当は○○がやりたかった」「才能があったら△×をやっていた」

とはよく言うけれど、今この瞬間に自分がいる場所と向いている方向は、自分の適性や好み、価値観を何よりも正確に表現していると感じる今日このごろ。

「常に新しいこと、面白いことを創りだすクリエイターは専門家になってはいけない。常に未熟者であれ」

今思い付いた言葉は妙に説得力があると感じると同時に、どこかで聞いたこともあるような気もする。

そうだ、スティーブ・ジョブズ氏の「愚かであれ」のパクリになってます。

優れた専門家ではないからこそ、ソフト開発も映像制作も記事執筆も商品開発も、面白そうなことには素直に手広く色々と手を出していこうかと。

思い切り遊んだる。

 

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