Film

面白いだけじゃない。人生に大きな影響を与えた映画のはなし

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みなとみらいの蔦屋(TSUTAYA)にて手にとった雑誌。

 

タイトルは「本と映画のはなし」

 

ウズウズしてきます。本も映画も大好きで、特に映画は好き過ぎて”マニアックな映画だけを紹介するWEBサイト“を作ってしまうほど好き。

 

あまり有名ではないマイナー映画に絞って紹介・レビューして上映情報まで公開するサービスなんて見たことないから

 

これは絶対に当たる!!

 

と意気込んでシステムを作ってみたけれど一向に人が集まらない。いや、気に入ってくれてとても喜んでくれる人はほんの一部いました。でも絶対的なアクセスがとても小さい。

 

理由は簡単。「マニアックだから」。マニアックで需要が少ない。

 

考えてみれば当たり前なんですけど、そんなことに気付かないくらい盲目的になってしまう。「好き」というのは恐ろしいです。

 

今そのサイトを独立した1つのサービスとして運営していくことは厳しいけど、こちらのnostalgicbike.comで少しずつ小さな規模で情報を発信することなら出来る。

 

好きだから発信できるし、発信していればどこかで何かの役に立つかもしれないし、そうすれば誰かが反応して、そこから何かしらの「展開」を見せてくれかもしれない。

 

その展開が自分にとって良い形で起きるのか、そうでない形で起きるのか、人生を変えるほどのインパクトを与えてくれるのか、当の本人ですら気付かないほど小さいものなのかはわかりません。

 

でも、どんなに小さなことであったとしても、こういう「何らかの展開」を味わえるかどうかは、充実した人生を歩む上でとても大事なことだと思う。

 

前置きが長くなりましたが話をもとに戻して、この雑誌では著名人やクリエイター、アーティスト、文化人がそれぞれ自分の人生に大きな影響を与えた2冊の本と2本の映画について、各々が2ページのスペースで語ってます。

 

こういうの、今後本や映画を選ぶ際にすごく参考になる。

 

映画レビューサイトには「作品が面白いかつまらないか」が書いてあるけど、それよりも「その人の人生に影響を与えるほどのインパクトを持った作品は何か」の方が重要であります。

 

そんなわけで、ワタクシも人生に大きな影響を与えた映画について書いてみようかと思い立つ(笑)(本についてはまた別途)

 

 

もう既に頭の中でグルグルと自分に大きな影響を与えたタイトルが続々と・・・

 

頭の中でその映画を見た時期を思い出していると、自分の年齢によってインパクトの基準が変化していることに気付く。

 

おぉ、これは面白い。当たり前と言ってしまえば当たり前のことだけど、判断基準を変えながら作品をあげていくのもとても面白い。

 

単に「面白い」とか「ジャンル分け」では、その映画の本質がわからないけど、判断基準を設けると、その映画の中身が少しだけ見えてくる気がする。

 

というわけで、自分の年齢とともに移り変わっていく基準と、それに応じた作品をあげていこうかと。

 

10代は「憧れ」基準

 

この頃はとにかく映画と言えば「ハリウッド映画」でした。ハラハラと意外性のある痛快なストーリー展開と主人公のカッコ良さは一番重要な要素。

 

そんな基準を満たしてくれる作品たち。

 

・「羊たちの沈黙」

既に観た人のほうが多いかもしれないけど、とにかくジョディ・フォスターが色っぽくて美しい。とにかくレクター博士を演じるアンソニー・ホプキンスが恐ろしい。

 

そして、映画館でこんなにハラハラしたのは初めてというくらい心臓が飛び出るほどドキドキした。

 

この作品を観るまでは「ハリウッドアクション」を中心に観ていたのに、これを観て以降「サスペンス・スリラー最高!」と好みが変わり、毎週のようにサスペンススリラーを貪るようになるきっかけとなりました。

 

この作品で一番印象に残っているのは、やっぱりジョディ・フォスター演じる女性捜査官が犯人のアジトに忍び込む緊張感や、アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士が牢屋から脱走するシーンの恐ろしいトリック。まさにザ・サスペンススリラー。

 

十代の頃はそういった派手なトリックと物語展開に心掴まれました。

 

余談だけど、その十年後にもう一度この映画を観たとき、ジョディ・フォスター演じる捜査官がレクター博士とはじめて対峙するシーンには全身に鳥肌が立った。

 

ジョディ・フォスターがとても冷静に淡々とレクター博士の調書を取りながら、恐怖で微妙に声が震えていることに気付いたからです。

 

こんな細かく繊細な演技が出来るのかと感動してしまった。

 

こんな感じで、時間が経っても何度観てもいろいろな味を見せてくれるのも「人生インパクト映画」の条件の一つだったりもします。

 

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・「ミッドナイト・ラン」

ロバート・デ・ニーロが「自分が出演した映画の中で最も楽しく演じたのがこの作品だった」というくらい、ロバート・デ・ニーロ本人も気に入っている(らしい)ロードムービー。

 

中学生の頃に観て強烈に脳に焼き付いて、同級生に勧めまくり、親戚の家に遊びに行けばビデオを持って行って一緒に観ました。

 

高校にあがってもその活動(?)は続き、皆に勧めまくりました。

 

凄いのは、観てくれた人のほぼ全員が「メチャクチャ面白かった!」と絶賛してくれたところ。いつの時代も老若男女問わず楽しめる隠れた名作です。

 

とにかく「スカッと胸がすくような面白さ」。終わるのが寂しくて、ずーっと観ていたいと願ってしまうくらい面白かった。観ている間の心地よさ、ワクワク、観たあとの爽快な気持ちという意味では、この作品が一番かもしれない。

 

そして今観ても楽しい(ここも重要)。

 

 

10代後半〜20代前半の基準は「共感」

高校生、大学生になると、バイクや車の免許と少しのお金を手に入れて行動範囲が少しだけ広がる時期。10代前半の思春期の「理想と現実のギャップ」から来る地獄の苦しみも少し落ち着いて、自分のことを少しだけ冷静に客観視するようになりました。

 

モテたいし彼女も欲しい。でも間違いなく自分がモテモテのタイプではないことはしっかりと自覚しつつ、自分の容姿や特性に合った服装を選ぶようになり、付き合う友達を選び、自分の世界観を持つようになってきました。

 

自分を客観的に見て、無い物を欲しがるよりも、自分が持っているものを最大限に活かす方法を模索するようになってきたこの頃の基準は「共感」だったように思う。

 

そんな年代にとって、強く影響を与えてくれる作品も自分と似たような境遇を描いていたり、登場人物に強く共感できるものが圧倒的に多い。

 

華やかでカッコいいよりも、自分と似たような感性や境遇を細かく描写している方に魅力を感じるようになった。

 

・「ストレンジャー・ザン・パラダイス」

初めて観たのは高校生の頃だったか。とにかく驚いた。それまでは前にも述べたように「ハラハラ意外性のあるストーリー展開」が大事な要素だとうそぶいてました。

 

でも「ストレンジャーザンパラダイス」はそれが全くない。

 

映画が始まってから終わるまで、ドラマチックな出来事はほとんど何も起きない。

 

それなのに退屈なシーンが全く無いということ自体が驚きでした。

 

「ヒマだな。」「何かしようぜ」「旅にでも行くか」こんなことばかり言ってはダラダラと過ごし、定職にも就かず、ギャンブルでその日暮らしをする若者2人+若いハンガリー人女性のロードムービー。

 

今でこそ「ありふれた日常」を描いた作品はたくさんあるし、「ユルい」なんていう言葉も一般的になったけれど、その”はしり”となったのはこの作品だと勝手に思ってます。

 

彼らのやっていることや会話には「オチ」が無い。会話の中に重要な意味が隠されているわけでもないし、何らかの劇的な展開へのきっかけになっているわけでもない。

 

よく考えればボクたちの日常もたいていはそんなものである。「何か面白いこと」なんて待っていたところで、何か劇的な展開が起きることはほとんどない。

 

この作品の登場人物たちの「何か面白いこと」を期待しながらダラダラと過ごす様子が、ボクらの学生時代と何ら変わらない。

 

一貫して「自費制作」にこだわり続けるジムジャームッシュ監督が大学卒業後に撮ったデビュー作品でもある。

 

 

ちなみに「ユルい」の発端と言ってはみたけれど、このジムジャームッシュ監督が敬愛し、尊敬しているのが日本の小津安二郎監督。

 

小津安二郎監督も更にその数十年前から「ありふれた日常」を描いていました。

 

こちらの監督も必見です。

 

・「バッファロー66」

はじめてポスターを見たときはカッコつけた犯罪映画かと思いきや、とても繊細で優しい青春映画。ビリー・ブラウンを演じるビンセント・ギャロが主演、監督、音楽、脚本などをほぼ一人でこなします。

 

内気で内弁慶、彼女はもちろん友達もほとんどいないブサイクなビリーと、犯罪を通じて捕まえた女性レイラとの風変わりな恋愛を描く。

 

見た目も性格も自信がなく、気に入った女性とはまともに口も聞けずストーカーまがいのことしかできない。そして自分よりも弱い人間に威張り散らしては何とか自尊心を保つ主人公ビリー・ブラウン(ビンセント・ギャロ)。

 

彼が鏡に映った自分の顔を見て「ダメだ・・・生きられない・・・」とすすり泣くシーンに、コンプレックスまみれの当時の自分も思わずボロボロ涙まみれになったのが懐かしくも愛しい。

 

そしてクリスティナ・リッチーが太いのに可愛い。

 

 

20代後半「知らない世界の刺激を求める」

 

社会人になり、大人の仲間入りを果たした自分は今後の将来を意識するようになりました。いったい自分は何を目指すのか?何になれるのか?

 

全くイメージできないし、就職した職場にいる上司たちのようになんて絶対になりたくないし、なれるとも思えない。

 

そんな自分は社会人として劣っていると感じ始めたとき、将来から目を逸らして非日常的な別の世界へ目を向けるようになりました。

 

それも、人の手によって創り出された非日常ではなく、見たことのない国や触れたことのない文化が創り出した作品はリアルな意味で非日常的な刺激。

 

その国の日常に入ったような擬似的な刺激は、旅行をしたような気分にさせてくれました。

 

そういう背景もあって、アラブ諸国や南米、東欧など、欧米や韓国以外の作品を多く観るようになった。

 

・「シティ・オブ・ゴッド」

 

舞台はブラジルのスラム街。そこで70年代に実際に起きたギャング団の抗争を描いたバイオレンス作品。

 

抗争の様子を伝えるニュース映像は当時流れた本物のニュース映像。

 

とにかくスゴい。実在の人物の実在の事件を実際の土地で描いているのもあって、臨場感がスゴすぎる。リズミカルにテンポ良く展開するストーリーに南国の陽気な雰囲気も格段にカッコいい。

 

サブタイトルの「世界で一番陽気な地獄」と記されている通り、幼い子供たちも不良青年も、陽気に殺しまくる。

 

そして最も驚いたのが、出演しているのはほぼ全員役者経験の無い現地の素人というところ。

 

リアルすぎて彼らが「演技」をしているようには見えない。

 

いったいどうやって演出したのか・・・?

 

映画製作の現場で働く友人が呟くほどリアル。その演出方法はDVDを購入すると付録に付いてきます。

 

 

 

・40代前半〜「創る」

 

2018年4月現在。このサイトを立ち上げて、映像を撮るようになってから、少し「観る」から遠ざかり、「撮る」ほうにもチャレンジするようになりました。

 

そして、もっともっと映像を撮りたいと思うようになりました。

 

他の映像を見て「良い」と思ったポイントを真似してみたりするうちに、映像を観る際には創る側の視点を持つようになってきた。

 

そんな中で観て「どうやって撮るのだろう?」と驚嘆した作品が以下。

 

・「ヴィクトリア」

 

140分の長さをワンカットで撮影されたとして話題に上ったドイツ映画。

 

ワンカットってことは、映画が始まってから終わるまでシーンの切り替わりが一度もないってことです。

 

つまりは「はいカット!」が一度もないから失敗してNGは出せない。一度でもNGが出た時点で2時間半分を全部最初から撮り直しという、聞いただけでも緊張してくるワンカット作品。

 

セリフ忘れ、間違えはもちろんだけど、何らかのトラブルが発生した際には、全て役者がアドリブで対応したという伝説レベルの作品です。

 

劇中、自転車を二人乗りして歩道を走るシーンでは「おい!危ないぞ」と注意してくる人が出てくるのだけど、これは一般人が事情を知らずに入ってきたのだとか。

 

カットできないから、役者たちはこういった一般人乱入トラブルにもしっかりとアドリブで対応してます。

 

スペインのマドリードから単身ベルリンへ移り住む若い女性ヴィクトリア。夜中に一人寂しくクラブで踊っていると、親しげに話しかけてくる若い男性たち。

 

意気投合して酒を酌み交わしていると、男性の携帯が鳴る。

 

「ゴメン。おれたちこれからちょっと用事があるんだ」

 

男性たちはマフィアの端くれで、電話は上層部からの仕事の指示だった。

 

楽しげな雰囲気から張り詰めた空気に一変。男性たちの顔がこわばりソワソワと落ち着かない。

 

「ヴィクトリア・・・実はちょっとマズいことになっちゃって・・・ちょっとだけ手伝ってもらえないかな?ホントすぐに終わるからさ。」

 

これをきっかけに、一夜で犯罪に巻き込まれるヴィクトリアをリアルタイムに描く。

 

 

 

さて、こんな感じで年代別に「人生インパクト映画」をあげてみましたが、上に挙げた作品だけでなく、もっともっとたくさんの名作を紹介したい。

 

まだまだたくさんあるんだよな〜

 

あ、そういえば日本映画入ってない・・・あとホラーや恋愛、ドキュメンタリーも・・・

 

キリが無いのでまた次回の機会に(笑)

 

それではまた!

 

 

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