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ヤバい!!「ゆきゆきて、神軍」8/25までリバイバル上映中!

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原一男監督の代表作「ゆきゆきて、神軍」が8/25までアップリンクにて上映される!!原監督と茂木健一郎など著名人も交えたトークショーも併せて開催されているから必見。しかも明日は上映最終日でゲストは都筑響一!明日までぁ!!

 

原監督は今でこそ一般的になった「セルフドキュメンタリー」を1970年代に、(たぶん)日本で初めて作り上げた人である。

 

その時の作品が「極私的エロス・恋歌1974」。原監督自身の現妻を助手に携えて、原監督自身の元恋人を追いかけ、元恋人の彼氏や現妻や本人たちの人間模様を描くという斬新なドキュメンタリー。

 

筆者が原一男監督を知ったのは、小学校時代からの親友が映画学校を出て初めて弟子として付いたのが原監督だったことがきっかけだった。

 

それをきっかけに、筆者はまずは原監督の代表作「ゆきゆきて、神軍」を観た。そしてこのとき「小難しい教育コンテンツ」と捉えていたドキュメンタリーというカテゴリが「刺激的な娯楽」に一気にパラダイムシフトしてしまった。

 

そのくらいこの「ゆきゆきて、神軍」は刺激に満ちた作品だった。

 

タブーに迫る過激なドキュメンタリー「ゆきゆきて、神軍」

 

この映画の主人公は奥崎謙三という、一人の反戦活動家である。彼が戦時中に属していた独立工兵隊第36連隊では、日本の敗戦直後にニューギニアで部下を不当に銃殺する事件が起こっていたという。

 

これを知った奥崎氏は、当時の軍曹など関係者たちの自宅に押しかけ、執拗に事実を問いただす。相手が病床に就いて弱っていようが、怯えきっていようが関係ない。罵声を浴びせ押し倒し蹴飛ばす様子を容赦なくカメラは捉える。

 

そしてニューギニアで不当に銃殺されたという若い兵士はどうなったのか?問いただす奥崎氏を前に怯えきり、硬く口を閉ざす関係者たち。しかし次第に背筋も凍るような事実が明らかになっていく。

 

この映画では戦争やカニバリズムという凄惨な背景を背負っているが、メインのテーマはそこには無い。それが意図的かどうかは不明だが、主人公である奥崎謙三という強烈な人物のキャラクターと暴力性が濃すぎて、メインのテーマとなるはずの「戦争」が霞んでしまっている。

 

そして制作者側も観る側も、奥崎氏が暴れまわるのを面白がり、期待している側面が間違いなくある。

 

そんな濃すぎる奥崎氏が遺族を引き連れ「戦争」という十字架を武器に暴れまわる姿を見ていると、「正義」という概念の危うさが浮き彫りになってくる。

 

奥崎氏には「事件の当事者たちから事実を引き出し、戦争遺族たちの傷を癒やす」という大義名分があり、本人にとっては至って真面目であり正義感に溢れている。しかしこの目的を果たす為に彼は自らペテンを働き、暴言と暴力を振るいまくるのだ。そしてそこに何とも言えない危うさと刺激がある。

 

その傍若無人な様子を見ていて、ふと”ネット上で痛烈な批判を書き込みまくる人たち”の姿と重なってしまった。

 

彼らも不正を働いた政治家や芸能人を辛辣に攻撃することで正義感に酔いしれるという意味で共通していると感じたからだ。彼らは「善」と「悪」のあいだに明確な境界線を引き、「悪」と判断されたものは徹底的に攻撃しても良いという危険な思想を持っている。

 

そんな彼らと奥崎氏にどこか共通した危うさを感じたが、すぐに思い直した。

 

主人公の奥崎謙三氏と彼らには決定的に異なる、正反対の部分があるからだ。

 

それは、主人公の奥崎謙三氏は生身の人間として目の前の人間にひたすら体当たりしているところ。そしてその結果の全責任を負っているところだ。

 

だからこそスリルと、怒りにも似た興奮という刺激に溢れ、それは30年以上が経過した今でも色褪せることが無い。

 

そんな「ゆきゆきて、神軍」が8/25までアップリンクにて上映される!!原監督と茂木健一郎など著名人も交えたトークショーも併せて開催されているから必見。しかも明日は上映最終日でゲストは都筑響一!明日までぁ!!

 

奥崎謙三の事件簿
・昭和31年 不動産業者を殺傷。懲役10年
・昭和44年 皇居にて天皇にパチンコ玉を発射 懲役1年6ヵ月
・昭和51年 天皇ポルノビラをまく 懲役1年2か月
・昭和56年 田中角栄殺人予備罪で逮捕 不起訴
・昭和58年 元ウエスク残留隊隊長の息子に発砲 殺人未遂 懲役12年

 

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