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「作者不詳」作者不在の作品展が恵比寿にて開催

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変なもの、謎めいたものが好き。

 

特に筆者は謎めいたものをみるとコーフンします。特にそれが「他人が触れたがらないもの」(オカルト、心霊など)だと、更にコーフン加速状態になる。この趣味は幼稚園児だった頃には自分の中に備わっていたから、もはや自分の責任ではないと開き直っている。(幼稚園児の頃から幽霊、超常現象、宇宙の虜だった)

 

そしてその一方で、筆者の親戚(母方)の多くが芸術家であるにも関わらず、筆者自身は驚くほど芸術に精通していない。

 

パッと思い浮かぶ芸術家の名前はゴッホとピカソくらいで、当然ながら芸術的作品を見て心を奪われた経験は記憶の限りでは殆どない。

 

そんな筆者でも、見ただけでゾクゾクしてくる大好きな芸術家がいる。

 

それは「作者不詳」という名もない芸術家。

 

歴史に残る名作であるにも関わらず、「作者が誰なのか、それが生み出された背景がわからない」というところに妙にゾクゾクしてしまう。当然ながら作品ありきではなく、自分にとって「作者不詳」の方が先立つゾクゾクの本質であるから、芸術に対して不純な嗜好であることは疑いの余地はないのです。

 

そんな不純な自分がゾクゾクするテーマの展覧会を見つけた(元記事)。

 

題して「作者不詳」

 

惹きつけられながらこの記事を読んでいると、作品を展示する原田裕規さんというアーティストの経歴のひとつが目に入る。

 

”原田裕規は、1989 年山口県生まれ。武蔵野美術大学在学中の 2012 年に「ラッセン展」と「心霊写真展」を共同企画し、翌年にはフィルムアー ト社より『ラッセンとは何だったのか?』を上梓。その当時より、心霊写真の考察を通して「不詳の作者」をテーマとして掲げており、本企画 は原田によってその延長線上に位置付けられています。”

 

“作者不詳”と”心霊写真”の組み合わせで、筆者は既にコーフン加速状態。アートと心霊写真という謎の組み合わせも何とも言えない。

 

心霊写真の魅力

 

「そこにあるはずのないもの」が写り込んでしまう心霊写真は、幼少の頃の自分にとってゾクゾクするような謎と魅力の世界だった。

しかしデジタル技術が発達した昨今では、素人でも簡単に画像を加工して「そこにあるはずのないもの」を加えることが可能になった。その途端に心霊写真の驚きとありがたみはすっかりと影をひそめ、もはや「心霊写真」という言葉そのものが死語になりつつある。

 

それでも「そこにあるはずのないもの」が写り込んでしまう謎の現象は、心霊、幽霊という存在そのものよりも「写り込んだ理由、映り込んだ人が誰なのか不明」という、自分にとっての「作者不詳」に通ずるゾクゾクがある。

 

例えば筆者の高校時代、こんな謎の写真を見て言いようのないゾクゾクを感じたことがある。

 

仲の良い友人の家に遊びに行き、夜中に「中学時代のアルバム」を見ながら盛り上がっていたときのこと。

 

自分の知らない中学校の見知らぬ美人やブッ飛んだヤンキーを肴に刺激的な世界に入り込んでいると、一枚の不気味な写真が目に飛び込んできた。

 

それは修学旅行のバスの外からバスの正面を写した写真で、誰もいない運転席の横で綺麗なバスガイドがカメラに向かって笑顔で手を振っている姿が写っているものだった。

 

旅路の途中でのトイレ休憩で、生徒が皆バスから降ろされたときに、ひとりバスに残ったバスガイドの姿をバスの外から撮影したものらしい。

 

一見何の変哲もない写真なのだが、よく見るとバスガイドの後ろの座席にハッキリと人の顔が写っていた。その姿勢と表情が不自然なかたちで写っていてなんとも不気味だった。

 

顔は上向き加減で目は半分閉じ、口を大きく開けて天井に向かって何かを叫んでいるように見えたが、顔の位置も表情も不自然。バスガイドが笑顔でカメラに向かって手を振る姿とのアンバランスさも拍車をかけて不気味だった。

 

身体の一部も写っていたので、一人の生身の人間であることは明らかだったが、「女性っぽい」こと以外はわからなかった。

 

「これ何?」

 

筆者は友人に尋ねたところ、返ってきた答えは

 

「わからない」

 

だった。写真の舞台は修学旅行中のバスの中なのだから、バスの中で映り込んだ人影があるとすれば、それは当然生徒か引率の教師かのどちらかのはず。しかしこの人物はどちらにも該当しない。こんなヤツは学校内で見たことがないとのことだった。

 

当時のその中学校では、当然のごとく「心霊写真だ!」と騒ぎになったらしいが、学内で亡くなった生徒がいたわけでもなければ、撮影した場所が有名心霊スポットだったわけでもない。

 

つまり写り込んだ人物が誰なのか、なぜ写り込んでしまったのか、その背景に皆目見当がつかないということだった。

 

ここが重要である。

 

もしここで学内に修学旅行前に不幸にもこの世を去ってしまった生徒がいたとする。すると修学旅行を楽しみにしていた(かもしれない)のに行けなかったという背景が、写真を見た者に「霊となって現れた」というストーリーを想起させる。それが事実かどうかは別として、少なくともその写真が出来上がった背景の足掛かりとなる。

 

有名な心霊スポットであれば、この場所で無念の死を遂げた人の誰かが亡霊となり、何かを訴えるために現れたという背景に置き換わる(それが現実に起こり得るかどうかという問題は別として)。

 

それが、上のような「謎の心霊写真」や「作者不詳」の芸術作品では、1つの作品がそこに確実に存在しているのに、出来上がった背景となるストーリーと脈絡が完全に欠落していること。作品はそこに確実に存在しているのに、その出所は封印されてしまっていること。そこに何とも言えない妙な魅力を感じてしまう。

 

イースター島のモアイ像のように、誰が何のために作ったのか?これらのストーリーが不在の作品たち。

 

インターネットが出現して以来、情報の量が爆発的に増えた分、その信頼性が問われるようになった。そして信頼性の足掛かりとなるのは、一般的に言って「情報の出所」とされている。つまりは、どんな情報なのか?の前に誰が発信した情報なのか?を私たちは無意識に重要視している。

 

その「出所」が封印された作品を見たとき、我々は何を感じるのか?

 

恵比寿の道端で開催されるこの「作者不詳#1」という展示会は2017年10月1日まで開催中。是非足を運んでみようかと今からゾクゾクしている。

 

そういえば小学校1年生のときに、前述のモアイ像にも魅せられて、巨人の吉村選手の下敷きに置き換わる5年生になるまでの約4年間、モアイ像の下敷きを使い続けたのは完全な余談・・・

 

以下、「作者不詳」開催概要↓

———————————–

会期:2017年8月3日~2017年10月1日

会場: CAGE GALLERY( 東京都渋谷区恵比寿 2-16-8 1F)

時間:24 時間展示(照明は 20 時に消灯)

 

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